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【無人島12日目】Keane "Under The Iron Sea" [CD]

アンダー・ザ・アイアン・シー -深海-

アンダー・ザ・アイアン・シー -深海-

  • アーティスト: キーン
  • 出版社/メーカー: ユニバーサルインターナショナル
  • 発売日: 2006/06/07
  • メディア: CD


12日目。昔から習ってたらよかったなーと思うことのひとつに、「ピアノ」があります。ピアノ弾ける人ってかっこいー。別にベートーベンとかモーツァルトとか弾けなくても、ちょっとキレイな旋律を「ポロロン」と弾かれただけで、結構惚れそうになります。ギターよりもインテリジェンスというか、育ちの良さを感じてしまうんかな。ちくしょー、もしもピアノが弾けたならなあ。………ということで、今回のレビューは西田敏行のあの名曲です。ウソです。今回も新譜です。フガーッ!

最近、イギリスの若手バンドが面白いです。中でも、フランツ・フェルディナンド、アークティック・モンキーズ、そしてこのキーンのトップ3は素晴らしいですな。

オシャレで計算高いフランツ、凶暴で野性的なアークティック・モンキーズ、繊細でメロディアスなキーンっていう風に、上手にキャラ分けが出来ていて、別々の方向性でありながら、人気も実力も三者伯仲しています。ちょうど10年ほど前にオアシスとブラーが、競いながらも一緒にミュージック・シーンの新時代を開いたように、今この3バンドがUKロックの歴史を大きく変えようとしています。お、ちょっとライナーノーツっぽくね、この文章? やるな、オレ。

このキーンというバンドの特徴は、メンバーにギターがいないこと。ドラムとボーカルとピアノのみの、3人体制。2004年にリリースしたファースト・アルバム「Hopes And Fears」は、そのギターレスな繊細さ、かつ全曲美メロの完成度に、全世界で500万枚のビッグセールスになりました。そして満を持してのセカンド・アルバム「Under The Iron Sea」が、今月リリースされました。

ギターの音を模したエフェクトを掛けたピアノや、凝りに凝りまくったアレンジ。ファーストのあのシンプルさを期待していた人にとっては、ちょっとガッカリかも知れませんが、同じことを繰り返されてもね。このくらい強烈に変わってもらったほうが面白いです。

相変わらずのメロディセンスに、重厚さと壮大さが加わり、ポスト・コールドプレイとか呼ばれてますが、ボクとしては、ポストU2かなと。美メロに乗せられて歌われる詞世界は、どれも疑心と後悔と裏切りに満ちています。ファーストシングルになった「Is It Any Wonder?」って曲は、恐怖や猜疑心に溢れた世界に対して「Is It Any Wonder?(それが何か?)」って歌ですよ。どんな暗い開き直りやねん。大好きです。

好き嫌いはもちろんあると思うけど、きっとこのアルバムはオアシスの「(What's The Story) Morning Glory?」に匹敵するエポックメイキングになるような気がします。やっぱいいなあ、ピアノが弾けるって。「だけど〜ボクに〜はピアノがない〜、君に〜聴かせ〜る腕もない〜」。全然関係ないけど、子供の時この歌って、丹下左膳みたいな片腕のない人の話なのかと思ってた。フガーッ。


タグ:2006年
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コメント 2

かものはし

おぉ~!!!そうなんですね。ハチさん、お久しぶりです。
「oasis / blur」の時代は一生懸命聴いていましたよ~。
元々UKバンド大好き!なのですが、最近はめっきりご無沙汰でして。
キーンですか。これも是非チェックしなければ!!!
いつも、ありがとうございます。
by かものはし (2006-06-23 22:10) 

ハチ

>かものはしさん
どうもー。ごぶさたです。
「キーン」いいっすよ。
聴き込むとずぶずぶハマります。
UKバンドが好きならぜひ。おすすめです。
by ハチ (2006-06-25 18:34) 

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