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【無人島135日目】David Gray "Greatest Hits" [CD]

Greatest Hits

Greatest Hits

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Atlantic
  • 発売日: 2007/11/14
  • メディア: CD

135日目。え? 師走? またまたー。うそばっかりー。ホントはまだ7月くらいなんじゃないの? そうでしょ? ホントはそうなんでしょ? ってバカ! ホントに12月じゃん! なんか寒いし! ヤベー、またなんにもしない間に1年が過ぎちゃいました。こうやってノホホンと爺さんになってしまったら、どうしよう。激しく不安DEATH。まあ、とりあえず冬だし、ボクにとっての冬の代表選手である、この人の歌でも聴きながら、老後の心配でもしようかと思います。

デヴィッド・グレイ。コールドプレイのフロントマンであるクリス・マーティンが、この人の直筆サイン入りCD欲しさに、自らCDショップに並んじゃったというエピソードがあるほど、仲間内にも熱いファンを持つシンガーソングライターです。彼の昨年のアルバムは63日目にも紹介しておりますが、先週初のベスト・アルバム「Greatest Hits」がリリースされました。今までも過去の作品のコレクション・アルバム的なものはありましたが、正式なベストは今回が初めて。

イギリス・マンチェスター出身のシンガーソングライターで現在37歳、って感じのプロフィールは、前回もご紹介したのであえて省きますが、日本ではまだまだマイナーな存在ながら、本国ではすでにスーパースター。同じくアメリカでは大人気なのに日本ではさっぱりなデイヴ・マシュー・バンドにも似て、派手さやキャッチーな要素は少ないですが、誠実で堅実な男の歌をうたう人です。ボクは大好きです。

この「Greatest Hits」は、はじめて彼の歌声に触れる方には、まさにうってつけのアルバム。USでの最大ヒットとなった「Babylon」を始め、映画に起用された「Please Forgive Me」「This Year's Love」などなど、日本では無名の名曲が満載です。トップを飾る「You’re The World To Me」とラストを締める「Destroyer」の2曲は、今回のアルバムのための書き下ろし新曲です。

前回のレビューでは、彼の声を「冬っぽい声」と評しましたが、そのガサガサと乾燥しながらも温かみを持つ「美声」はもちろんのこと、無骨で素朴な愛の言葉を綴った詞世界も、同じくガサガサとしたぬくもり。愛しい人が編んでくれた、ちょっとチクチクするマフラーを、冬の寒い日に巻いた、あのぬくもりに近いのです。PVがまだできていないのか、すごい固まった笑顔のまま静止している新曲をYouTubeで見つけたのでつけておきます。

Started talking and the line went dead
Never heard a single word you said
Babe I said I’d give my right arm,
Every day that I decide on
Baby baby you’re the world to me

I woke up, the room was cold
Looking tired, feeling old
Cursin’ all the changes I’ve to say
The more I cursed into the flood
The less it seemed do me good
Clearer became my mind than I could say
Baby baby you’re the world to me

My head is roaring like a waterfall
Give me everything or not at all
You don’t have to turn the sound up
Babe I want you from the ground up
Baby baby you’re the world to me

Baby baby you’re the world to me


話し始めたのにすぐに言葉がつきてしまう
まだキミの言葉を一言も聞いていないのに
ボクはキミにすべてを捧げるって言いたかったんだ
毎日心にそう誓っているよ

キミはボクの世界そのものなんだ

冷たい部屋で目を覚ます
疲れているし年老いた気持ちになる
ボクをとりまくすべての変化を呪い
さらに呪いの渦に巻き込まれる
モノゴトはなにも良くならない
そんな中、想像以上にクリアになっていく気持ち

キミはボクの世界そのものなんだ

頭の中が滝のようにグルグルしてる
全部ほしいんだ 
じゃなかったら全部いらないよ
ボリュームを上げる必要はない
ボクはキミを根こそぎに欲しい

キミはボクの世界そのものなんだ

「You’re The World To Me」


もちろん失恋ソングもあるのですが、この人の歌はこういう、世界の中心で愛を叫んじゃう的な内容が多くて、自分の想いを相手に伝えようにも、いかんせんヘタレ、愛情の情報量が多過ぎて、自分自身でも持て余しグルグルに身もだえる、みたいな歌が上手です。不器用であることを恥じ、でも自分の心に不正直であることを許さない、朴訥としながらも熱い心を抱く男のシルエットが、この人の歌に見えます。それはやはりボクとっては、ガサガサするけど温かい、真冬のイメージなのです。

※日本盤は来年1月にリリースなので、現在店頭に並んでいるのは輸入盤のみです。iTuneでも購入できて、こちらでは特典映像もついているので、お得かもです。


タグ:2007年
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