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【無人島173日目】Prince "If I Was Your Girlfriend" [CD]

Sign 'O' the Times

Sign 'O' the Times

  • アーティスト: Prince
  • 出版社/メーカー: Wea Japan
  • 発売日: 1994/11/24
  • メディア: CD

173日目。「もしも誰それになれたら」。そんな妄想を四十路近くなった今もたまにします。もしもボクが朝青龍だったら、来年は格闘家に転身してヒール役でデビュー、初戦の相手は石井慧を指名だなとか(←ただ見たいだけ)。もしボクがガッキーだったら、篠山紀信にお願いして今こそ『サンタフェ2』だなとか(←ただ見たいだけ)。例えが伝わりづらいか。でも自分じゃない誰かに自分を重ねて見ると、意外と自分がどういう人間なのかが見えてくるのかも知れません。最近かの地の歌姫もそんな歌をうたっています。

説明するまでもなく、ビヨンセ。2年ぶりのニューアルバムからのファースト・シングル『If I Were A Boy』は、訳すまでもなく「もしもアタシが男の子だったら」つう男女入れ替わりの歌。PVのストーリーもまさにそんな感じです。



もしたった1日でも
アタシが男の子だったら
朝はベッドから転がり出て
お気に入りの服を着て出かけるの

仲間とビール飲みながら
女の子をひっかけるわ
気に入った友達とつるんで
けんかなんてしないの
だって仲間でしょ?

もしアタシが男の子だったら
きっと分かると思うの
女の子を好きになるって気持ち
きっといい男の子になれるわ

彼女の話をよく聞くわ
それがどんなに大事か知ってるもの
関係が壊れてしまうのは
相手の存在を当たり前に思っているせい
それがすべてが壊すの

もしアタシが男の子だったら
ケータイは消しておく
みんなには別れたって言っておく
ひとりで寝てるんだと思わせておく

いつも自分のことを一番に考え
自分の都合にいいルールを作る
ほっといても誠実な彼女は家で待っている
アナタが帰ってくるのをずっと待っている

少し帰るのが遅すぎたみたいよ
ちょっとした過ちだっていうけど
許してもらえるつもりなんでしょうけど
アタシがずっと待ってると思っているなら
それは間違いね

アナタはまだ子供で
なにも分かっていないの
女の子を愛するってことを
なにも分かっていないの

いつかいい男になりなさい
女の子の話を聞かず
彼女の気持ちも考えない
関係が壊れてしまうのは
相手の存在を当たり前に思っているせい
それがすべてが壊すの
アナタはまだ子供なの



相変わらずパンチのある歌声っつうか、迫力あるっつうか、ちょっと怖いっつうか。ビヨンセさんの歌はどれを聴いてもなんだか怒られてるような気がします。でもマジでこの歌のビヨンセはちょっとキレ気味で、「もしもアタシが男だったら、ちゃんと彼女の話も聞くし! 彼女を一番に考えるし! アンタみたいじゃなくてね!!」って彼氏にタンカ切ってる歌です。おおコワ。オレだったら速攻土下座です。

で、今日はお詫びに(?)ビヨンセのニューアルバムをご紹介するのかっつうとそういうワケではなく、最近この曲を耳にするたびにどうしても思い出してしまう、この人のこの曲を。


PRINCE - If I Was Your Girlfriend (1987) 投稿者 closer2carlos

ねえ、もしボクがキミの女友達だったらさぁ
彼氏であるボクには話してくれないことも話してくれる?
ねえ、もしボクがキミの女友達だったらさぁ
女友達にしかできないようなこともさせてくれる?

ねえ、もしボクがキミの女友達だったらさぁ
外出の時の服を着せてあげてもいい?
アハ、もちろん選ぶところからね!

違う違う、
キミがなんにもできないって意味じゃないってば!
でもホラ、恋をしてるとさあ、
時々こういうことってあるんじゃない?

ねえ、もしボクがキミのたったひとりの友達だったら
誰かに傷つけられたらボクのところに来てくれる?
その誰かがボクだったとしてもね。

もう時々妄想が止まんなくなっちゃうんだ!
もしそうだったらすっごくハッピーなんじゃないかって!
もしボクがキミの女友達だったら!
もしボクがキミの女友達だったら!

シャンプーさせてくれる?
朝食をつくらせてくれる?
ぶらっと散歩に出て
映画見てふたりで泣いたりする?
それってチョー楽しそうじゃない?

ねえねえ、ボクの言ってる意味分かるかな?
ちょっと自己中に聞こえるかも知れないけど、
つまりボクはさ、
ボクにとってのキミみたいになりたいんだよね!



ある意味、ビヨンセより怖い。つうかキモイ。ちょっと超訳に悪意が混じってますが、でも大体こんな感じです。

この歌は御大・プリンスの87年のアルバム『Sign 'O' the Times』に収録された『If I Was Your Girlfriend』という歌です。シングルカットはされなかったものの、かなり有名な曲でいろいろな人がカバーをしているので知っている方も多いかもしれません。

超訳は途中で切りましたが、この後も歌は続いていて、どんどんエロになっていきます。「アレもさせてくれる?コレもさせてくれる?」みたいな。超キモいですが、でもそこはさすがプリンス、その変態チックなところがなんだか気持ちよくなってくる、不思議な倒錯感(?)を味わえる佳曲です。

「もしアタシがアナタだったら」「もしボクがキミだったら」。誰か(というか好きな人)と本当に体が入れ替わってしまったら、どうなるんだろ?とちょっと真剣に考えると、ビヨンセよりプリンスのほうに共感できるのは、ボクが男だからでしょうか。それとも変態だからでしょうか。でも両方に共通して言えるのは、本当に知りたいのは、体の中身じゃなくて心の中身だという話。そしてそれは結局共有できないものだという諦めが、この2つの歌の通底にはあるような気がして、どうも最近、この2曲をセットにして聴いておるのです。


タグ:2008年
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