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【無人島183日目】阿部芙蓉美 "ブルーズ" [CD]

ブルーズ(期間限定生産盤)(DVD付)

ブルーズ(期間限定生産盤)(DVD付)

  • アーティスト: 阿部芙蓉美
  • 出版社/メーカー: FOR LIFE MUSIC ENTERTAINMENT,INC(PC)(M)
  • 発売日: 2008/04/30
  • メディア: CD

183日目。先週、携帯電話を念願のiPhoneに買い替えました。まさにSoftBankの思うつぼでございます。んで、これを機にパソコンと携帯のアドレス帳の同期を取ろうと、現在知人・友人のアドレス整理をしておるのですが、どうやらボクは名字が「サ行」の友人が多いようです。特に「佐藤」という名前に弱いらしい。なんだそりゃ。あと「良」という字が付く人には気をつけろ。意味不明。それからそれから、最近気になるアーティストには「阿部」が多い。つっても2人しかいねえじゃん。

今年の1月にデビューした「阿部真央」という10代の女の子が最近人気で、実際聴いてみたのですがとても良いです。椎名林檎を野太くしたような声で、歌っている歌はYUIのような感じ。若さのもつ瑞々しさと不器用さを、フルボリュームでぶつけてくるスタイルは、大器の片鱗を感じさせます。そのパワーと感性は、デビュー当時のミッシェル・ブランチに一番近いかも知れません。

んで、同じ「阿部」苗字でもう1人最近ヘビーローテーションなのが、「阿部芙蓉美」。デビューは07年3月なので真央ちゃんよりもちょっと前なのですが、知名度的にはまだそれほどでもありません。でもとても良いのです。個人的には真央ちゃんよりも、さらに好み。

阿部芙蓉美。北海道稚内出身のシンガー・ソングライターです。今年26歳。04年頃から、新宿を中心としたライブハウスやストリートなどで活動を始め、07年にミニアルバム、その名も『ミニアルバム』でデビュー。08年4月にはメジャー・フルアルバム『ブルーズ』を発表し、CMなどでも楽曲が使用されています。

彼女のスタイルを誰かに例えるのは難しいです。真央ちゃんのようなパワフルさはないし、曲もいわゆる売れ線のキャッチーさはないです。でも、掠れ気味ながら湿り気のあるウィスパーボイスと、その乾いた歌詞は、かなりハイレベルな中毒性を孕んでいます。





なんだろう? 誰に似ているんだろう、この人は。いろいろ考えたのですが、もしかしたら、「宇多田ヒカル」ちゃんに一番近いのかも知れません。『DEEP RIVER』などに代表される、彼女のダークサイドな歌が持つ「痛さ」と「強さ」を、この人の歌には感じます。内に内に入っていく自分を、俯瞰で見るという離れ業が出来る人によってのみ描かれる風景。そんなポイント・オブ・ビューが似ている気がするのです。


憎しみ
愛しさ
違いはない
この胸がつぶれて溢れたものだから
流れていくのよ
きれいなふりをして
流れていくのか?
私は
(群青)

渇いた花びら
朽ち果てて地面に舞い落ちたの
気付いてる?
拾い上げなくていい
ただ忘れないで
(ドライフラワー)

なみだが乾かない
ガードレールに座って待ちぼうけ
星がヒューッと飛んでいった
いや、気のせいかな
(なみだは乾かない)

特別なものなど何も持ってないと
胸を張ればいい
特別なものなどない
ない
ねえよ
(ぼくら平凡)


多分「似てる人がいない」ってところが、一番スゴいところなんでしょうな。コピーライターの箭内道彦や作家の石田衣良、女優の永作博美など、ちょっとクセのありそうな人たちが、彼女のファンであることを公言しているのも、なんとなく頷けます。かなりのハイリーレコメンドです。


タグ:2009年
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