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【無人島186日目】Oren Lavie "The Opposite Side Of The Sea" [CD]

The Opposite Side of the Sea

The Opposite Side of the Sea

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Tuition
  • 発売日: 2009/03/10
  • メディア: CD

186日目。春眠暁を覚えずとは申しますが、ボクは朝が激弱いです。目覚ましが鳴ってから、ようやくベッドから這い出るまで、小一時間くらい掛かります。だから、目覚まし時計はいつも、起きなくてはいけない時間の1時間前にセットされ、携帯電話を入れた5種類のアラームが、駅伝のバトンリレーのように順々に鳴り響き、しかもそれぞれがスヌーズ機能を発揮して、1時間ほどランダムにいろいろな音が次々と鳴り続けるシステムをベッド付近に構築しております。それでも寝過ごしたりする。二度寝しながら、自分が起きてシャキシャキと会社に行く支度をしている夢とかみたりする。ぐーぐー。

閑話休題。まず、何も説明せずに下のPVを見てもらいましょう。ポチっとな。





ステキでしょ? ストップモーションの連続で作られたこのPVは、オーレン・ラヴィー(Oren Lavie)というシンガー・ソングライターの『Her Morning Elegance』という作品。オーレンさんは、76年生まれの32歳。イスラエルで育ち、20代の頃から演劇に関わる仕事をしていた方で、イスラエルの大きな演劇賞も受賞したことのある才能の持ち主。その後、ロンドン、ニューヨーク、ベルリンなどに移り住み、やがて音楽に傾倒し、06年に宅録でこのファースト・アルバム『The Opposite Side Of The Sea』を完成させます。リリースからしばらくはパッとしませんでしたが、今年の1月に上のPVをYouTubeにアップしたところ、400万以上のヒットを記録。アメリカのiTunesでも火がつき、アルバムも現在人気急上昇中だとか。

PVも自身で監督されているのですが、CGやお金を掛けずとも、センスの高さとアイデアの面白ささえあれば、こんなにクオリティの高い映像が撮れるんです!っていう、お手本みたいな作品です。シーツの色や柄で表現された移りゆく背景や、枕や靴下を小道具として利用するアイデアもオモロイし、なにより見ている側に、作っている側のワクワク感がダイレクトに伝わってきます。さすが舞台の仕事を長年やっていた人だけはあると頷かせる技量の高さです。

歌詞は、1人の女性の淡々としたルーティーンな1日を、ちょっと詩的で物憂げに綴った内容で、PVで女性がベッドの上で演じる行動となんとなくリンクされています。オーレンさんの渋チンでハスキーなボーカルも心地いいですな。ボクは『Her Morning Elegance』だけ聴いて、アルバムを即買いしましたが、全編この路線の落ちつきのあるAOR(アダルト・オシャレ・ロック←新訳)で、ちょっと系統は違いますが、スウェーデンの渋チン男・Thomas Feinerを彷彿とさせる、大人のオトコの色気があります。

このPVを初めて見たとき、ボクはもちろんその素晴らしい出来に感服もしたのですが、それと同時に冒頭に語った、二度寝しながら自分が起きてシャキシャキと会社に行く支度をしている夢をみている自分を、天井から眺めるとこんな風なのかもと思ったのです。なんか幸せそうでいいなあと。……はっ! もしかして、今この瞬間もボクはベッドの中なのかも!? ぐーぐー。


タグ:2009年
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