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【無人島207日目】RADWIMPS "携帯電話" [CD]

携帯電話

携帯電話

  • アーティスト: 野田洋次郎
  • 出版社/メーカー: EMIミュージックジャパン
  • 発売日: 2010/06/30
  • メディア: CD

207日目。「ケータイ」なんてヤツが出始めてから、かれこれ15年くらいでしょうか。今じゃ日本で持ってない大人はいないんじゃねえかってくらいの普及率ですが、みなさん「ケータイ」って好きですか? ボクは正直苦手です。どこにいても、いつも誰かに見張られているような拘束感。大したモンは入ってないくせに、他人は見せられない秘密が詰まっているような思わせぶり感。いかにもなくしやすそうな大きさのくせに、実際になくすと財布並みにメンドーな手続きが待っているエラソー感。マナーモードにし忘れて、変な場所で突然変な音をかましてくれるKY感。手持ち無沙汰で、特に見たくもないのにいじくりまわしてしまう依存性。まあケータイのせいというより、それを持ち歩く自分自身のせいなのですが、未だにボクは慣れません。持たなくていいいんだったら、持ちたくないくらいです。






今日も携帯電話をポッケに入れて歩くけど
待てど暮らせどあの人からの連絡はなくて
まるで寂しさをポッケに入れて歩いているような
そんなこんな僕です

いっそ携帯なんて捨ててしまおうかと思うけど
電話帳にいくつもの名前が入っていて
まるで友達を携帯しながら生きているような
そんな変な僕です

もうわけがわかんなくなっちゃって
一人ぼっちになりたくなって
電源を切って僕に「おやすみ」

ふいに携帯電話を暇つぶしがてら見ていると
あのケンカもあの約束も残っていて
まるで僕の歴史を携帯しながら生きているような
そんなこんな僕です

さらに電話帳の名前をぼんやりと眺めてると
どうにもこうにも思い出せない人がいて
まるで僕よりも僕の事をわかっているような
そんな変な箱です

もう何もわかんなくなっちゃって
僕を僕のものにしたくなって
電源を切って僕に「お帰り」


59日目に紹介したRADWIMPSの新曲、その名も『携帯電話』。古今東西、電話をテーマやモチーフにした歌は多いですが、携帯電話という道具の持つ特性と、それを持っているさえない男の心情を、こんなにビビットに表現してくれるなんて、さすがでございます。そうそう。わかるわかる。

同時リリースしたもう1枚のシングル『マニフェスト』とともに、現在オリコンチャートで2位と3位を独占しているほど、すっかり人気者な彼らですが、その魅力はなんと言っても、作詞を担当する奇才・野田洋次郎の、独特な目線から描いたキモカワ系な歌詞世界でしょう。その切り口の鋭さは、往年のさだまさしやユーミンにも通じる、質のいい短編小説を読んだ時のような鮮烈さがあります。カントリー調の優しいアレンジにかぶるノスタルジックなバイオリンは斉藤ネコちゃんだそうです。にゃー。


タグ:2010年
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