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【無人島209日目】Pierre Aderne "Agua Doce" [CD]

Agua Doce

Agua Doce

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Rip Curl Recordings
  • 発売日: 2010/09/19
  • メディア: CD

209日目。最近ユニクロのCMが気になるのです。例えばシャーリーズ・セロンがフランスの「エスプリ」と呼ばれたシトロエン・DSの中で、まったりとしているこのCM。ピーカンな天気なのに、どこか微妙にくすんだトーンの色合いも美しいし、なにより音楽がオサレ。この人誰? 声だけ聞くと119日目に紹介した「ファイスト」にも似ています。早速ネットで調べたのですが「未発表」とのこと。むー。気になる。そしてもう一本、黒木メイサちゃんがレギンスパンツを履いてコンビニを徘徊する、こっちのCMも気になります。







メ、メイサー! う、うつくしー! 結局コンビニで何を買ったんでしょう? 最後なんか白いものを持ってレジに歩いていきますが、アレはナニ? コンビニで売ってる白いもの。小麦粉? 履歴書? はっ! 下着!? きゃー! 超知りたーい!

って、メイサちゃんのお買い上げ商品の件はとりあえず置いといて、ここでも気になるのはBGM。耳元で囁くようなアルトボイスの男性ボーカルが、この無機質なお店の雰囲気と、メイサちゃんのフラットな表情によくマッチしています。こちらも早速ググってみたところ、出自が判明いたしました。

この歌の作曲とアレンジを担当しているのは、180日目に紹介した「相対性理論」のギタリストである永井聖一氏。人気バンドのメンバーという地位にアグラをかかず、「Spangle call Lilli line」というバンドのプロデュースを務めたり、大ヒットした映画『告白』のサントラに「相対性理論」のボーカル・やくしまるえつこと連名で参加したりと、いろいろなチャレンジを続けている弱冠27歳です。

で、歌っているのは「ブラジルのジャック・ジョンソン」の異名を持つ、リオ在住のシンガーソングライター「ピエール・アデルネ」。ジャックよりももうちょっと繊細な印象で、ボク的には「ニック・ドレイク」にも似た内向性を感じます。

このCM曲は残念ながらCD化はされていないようなので、本日はこのピエールくんが今月日本で先行リリースした3枚目のオリジナル・アルバム『Agua Doce』をご紹介。ビリー・ホリデーの再来との呼び名が高いジャズ・シンガー「マデリン・ペルー」などをゲストに迎えた小品で、今年4月に来日した時に訪れた山形をモチーフにした『Yamagata』などが収録されています。一体、山形でなにが!?と思わせる、深く叙情的な楽曲が満載です。夏でもなく秋でもない、今の季節にちょうどぴったりな感じのアルバムだと思います。

なんでこんなにユニクロのCMが気になるのか、自分でもよくわからんのですが、シトロエン・DSとシャーリーズ・セロンにしろ、黒木メイサとコンビニにしろ、永井聖一とピエール・アデルネにしろ、なんの脈略もなさそうで、実はどこか共通点がありそうなモノやヒトを、上手に結びつけてユニクロを着させちゃうところがおもろいんでしょうな。きっとこういうのを「ハイセンス」というんでしょう。メイサちゃんのお買い上げ商品ばかり気になっているおっちゃんデザイナーには、到底作れえないくりえいちびちぃでございます。メ、メイサー!


タグ:2010年
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