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【無人島226日目】きいやま商店 "さよならの夏" [CD]

さよならの夏

さよならの夏

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: ALLEX ENTERTAINMENT
  • 発売日: 2010/11/17
  • メディア: CD

226日目。ボクには「幼なじみ」という存在がおりません。子供の頃から現在までずーっとコンスタントに会っているという人間は1人もおらんです。若い頃からフラフラとあちこちに生活の場を変えていたせいでしょう、知人友人の数は決して少なくないと思うのですが、細く長くという付き合いには恵まれませんでした。親兄弟ですら、もう一緒に住まなくなって20年以上経つので、そう考えるとボクの人生のそれぞれの時代を、1から10までぜーんぶ知ってるって人は、自分以外は誰もいないんですな。そんなの誰でもそうなのかも知れませんが、考えるとなんだかさみしい気もします。自叙伝でも書いてみんなに配ろうかしら。プリーズノーミーモアー!


閑話休題。先週お休みをいただいて、宮古島で開催された『美ぎ島ミュージックコンベンション』に行ってまいりました。ここ数年毎年参加しておるのですが、今年は見事に台風が直撃し、おかげさまで3日間の開催期間中、1日目は屋内退避、2日目は開催休止という大荒れっぷり。特に2日目は島内全域が停電となり、ホテルの窓から見える景色は、まるでディザスター・ムービーのよう。ライブは見れなかったけど、逆にスゴいもんが見れました。

2日目の夜にどうにか暴風域から脱し、『ミュージックコンベンション』の夜の部の開催が決まりした。早速レンタカーをぶっとばし『JANG JANG』というライブハウスへ。そこで石垣島出身の幼なじみスリーピース・バンド「きいやま商店」のライブを観ました。







3人の関係は、2人が兄弟で1人がいとこなのですが、兄弟が年子でいとこがお兄ちゃんと同い年なので、3人ともほぼ同年代。子供の頃からつるんでいて、「小さいころから、3人でプロになりたいなって話していた」のだそう。

彼らのライブの心髄は、演奏ではなくトークとコントとダンス。幼なじみだからこその絶妙の掛け合いと、抱腹絶倒の身内ネタ、そして何を表現しているのかよくわからない不可思議かつ息の合った踊りを次々と繰り広げ、思い出したように時々演奏する、と言ったスタイル。

だからと言って、歌や演奏がダメかというとまったくそんなことはなく、3人が3人とも別々のバンド(Bee!bang!boo!、八重山モンキー、ノーズウォーターズ)で活躍するバンドマンなので、どんなに悪ふざけしてても演奏は実に安定しているし、時折ハッとするような血縁ならではのハーモニーを聴かせてくれます。

子供の頃から同じ島で、ずーっと一緒に育ってきた幼なじみ同士が、大人になって全員ミュージシャンになり、いまだにふざけ合いながら楽しく音楽をやってます!という、ありそうで実は意外となさそうな「幼なじみ」の理想型がこのバンドの根っこにあります。「こいつらのことなら何でも知ってるよ。ガキだった頃からずっと一緒だからね」。ステージを通して、そんな風に自負するメンバーの絆のようなものが見え隠れし、大笑いしながらも観客(少なくともボク)は、「あの中に混ざりたい」という憧憬と、自分は持ち得なかったリレーションシップに嫉妬を覚えるのです。うーん、やっぱ自叙伝書こうかしら。タイトルは『四十路チョンガー半生記』。一部1000円。予約受付中。


タグ:2011年
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コメント 3

おかあ

ポチっと予約。
by おかあ (2011-06-04 18:41) 

sasyuu

毎回、更新楽しみにしていたんですよ!
でも、無理せずあせらず良い物を紹介して下さいね。
『自叙伝』読みたいですけど、、、
まだ、書ききれてないことがあるんですかっ !?
by sasyuu (2011-06-06 12:50) 

ハチ

>おかあさん
お買い上げー!あざーっす!

>sasyuuさん
ありがとうございます。励みになります。
末永くよろしくです。
自叙伝、書ききれてないっつうか書くことないっす。w
by ハチ (2011-06-06 22:51) 

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