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【無人島240日目】Lana Del Rey "Born To Die" [CD]

ボーン・トゥ・ダイ

ボーン・トゥ・ダイ

  • アーティスト: ラナ・デルレイ
  • 出版社/メーカー: ユニバーサル インターナショナル
  • 発売日: 2012/02/08
  • メディア: CD


240日目。先日発表された第54回グラミー賞では、218日目に紹介した英国出身のシンガーソングライター・アデルが、主要3部門を含むノミネート6部門すべてで受賞という快挙を達成しました。主要3部門独占は、03年のノラ・ジョーンズ以来9年ぶりとのこと。そしてその10日後に行われたイギリスの音楽祭「The BRIT Award」では、最優秀アルバムと最優秀女性ソロアーティストの2冠を獲得。受賞スピーチで司会者に向かって中指を立てるというファンキーな挨拶っぷりも話題になり、今年の音楽祭はアデルさん一色という感じでした。すっかり大御所の貫禄すら感じさせる彼女ですが、実はまだ23歳。何食ってればあんな23歳に仕上がるのかは知りませんが、できれば同じ英国の才女だったエイミー・ワインハウスのようには生き急がず、ボクたちの前で長く歌い続けてほしいと願うばかりです。


さて、本日はアデルさんに負けずとも劣らない才能を持った女性シンガーのご紹介です。もう様々なメディアに取り上げられておりますのでご存知の方も多いかもしれませんが、まずは昨年10月にYouTubeにアップされ、瞬く間に2,500万回以上の再生回数を記録したとされるデビュー・シングル『Video Games』という楽曲のPVをどうぞ。





私のすることはすべてあなたのため。
いつも言ってるでしょ?
私にとって天国はあなたといるこの場所なの。
やりたいことを全部言ってみて。
悪い女が好きだって聞いたわよ?本当?
思いもつかなかったくらい最高ね。
世界は私たちのためにあるの。
誰かに愛されなければ生きる価値はない。
今私にはあなたがいる。



ブリジッド・バルドーを彷彿させる引き寄せられるような美貌。低くハスキーかつコケティッシュな歌声。手放しの愛を歌っているのに、どこか退廃的でフラジャイルな詞世界とメロディー。ご自身で監督・編集したというこのPVは、60年代ハリウッドの映像をモチーフに、若く華やかでありながら、濃厚な不幸の匂いが立ち込める世界を鮮やかに映し出しています。

彼女の名前は、ラナ・デル・レイ(Lana Del Rey)。ニューヨーク州出身の25歳。アメリカ人ながら先に火がついたのはイギリスで、この『Video Games』1曲だけで、昨年の英音楽雑誌『Q』の"Next Big Thing"(次の大物)を受賞し、同じく英雑誌『NME』でも年間ベストトラックとベストビデオをダブル受賞しました。そして今年1月末に満を持してドロップされたのが、デビュー・アルバム『Born To Die』です。表題曲の『Born To Die』のPVもつけておきましょう。





来て、一緒に荒れた道を行きましょう。
土砂降りの雨の中でくちづけをあげるわ。
こういう狂った女、嫌いじゃないでしょう?
さあ、最後の言葉を決めて。
だって、これが最後なのよ?
あなたと私はね、
一緒に死ぬために生まれたの。



怖い! でも好きかも! 自身のことを「ギャングスタ・スタイルのナンシー・シナトラ」と呼び、最も影響の受けたアーティストは「カート・コバーン」と答えている彼女。強いて言えばAlanis MorissetteやCat Powerの系譜に近いかと思うのですが、確実なワンアンドオンリーがこの人にはあります。近い将来のグラミー賞では、きっとこの人がレースを総ナメすることになるでしょう。何食ってればこんな25歳に仕上がるのかは知りませんが、末恐ろしい才女の登場です。



タグ:2012年
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