【無人島78日目】手嶌葵 "春の歌集" [CD]
78日目。ウチの近所の家の梅の木に、恥じらう少女の頬の色にも似た、小さな花が咲き始めました。まだ2月ですが、春はもうすぐそこまで来ています。温暖化だ花粉症だと危惧する声もありますが、咲く花に罪はないので、ちゃんと愛でてあげたいと思うのです。その梅の木の下で立ち止まり、すーっと息を吸うと、かすかに花の香りがして、なにやら心地のいい歌でも聴いているような気持ちになったり。それは例えば、この人の歌にも似た、なにやらオッチャンなボクの心に、懐かしい感慨を呼び覚ますような、甘くも切ない歌声に似ているのです。
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