【無人島84日目】小川洋子 "ミーナの行進" [BOOK]
84日目。ボクは子供のころ「鍵っ子」でした。学校が終わって家に戻ると、両親は共稼ぎだったので家におらず、5つ学年の違う兄は部活で遅くまで帰ってこず、学校は地元の小学校ではなかったので、近所に友達もおらず、だからほとんど毎日夜になるまで家にひとりで、本を読んだり、絵を描いたりして過ごしていました。ある意味、今よりもずっと思慮深く、思索好きで、クリエイティブだった。孤独がさみしいとは思わんかったし、確固たる自分の世界みたいなものを持っていた気がします。今や、まったく見る影もねえっす。ホント、あの頃の自分には会いたくないですな。「ガッカリだよ!」とか言われそう。
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