【無人島113日目】坂本龍一 "/04" [CD]
113日目。チョー遅ればせながら、映画『バベル』を観てきました。菊地凛子さんのアカデミー賞ノミネートで、日本でも大きく取り上げられたこの作品。でも映画観た人に「どうだった?」と聞くと、一様にして「う〜ん……」みたいな反応が多かったので、そういう感じなのかあと思って、あまり期待せずに観たんですが、オモロイやんけ。オレは好きやけどな。あの「あん時ああしてなければ……」っていう、後悔のドミノ倒しのような、悲劇の連続の最後に見えてくる、一条の光。たぶんそんなものはないほうがよく眠れるはずの、忌々しいかすかな希望。「通じ合えない」という共通項だけを持つ、複数のバラバラな出来事を絡めながら、ひとつのカラーに落とし込んでいくに手腕は、さすがイニャリトゥ監督。音楽もよかった。
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