【無人島151日目】朝倉かすみ "田村はまだか" [BOOK]
151日目。唐突ですが、「人を待つ姿」が好きです。待ち人フェチ。なんじゃそりゃ。例えば、渋谷ハチ公前とかで、恋人を待ちあぐねている女の子とか見るとゾクゾクします。ってちょっと変態っぽいですが、そうじゃなくて、誰かが誰かを待っている時の表情にグッときたりするのです。誰かを待つ、というのは、誰かを想う、というのに近いからでしょうか。相手が遅れていれば、心配したりいらだったり不安になったりしながら、目では絶えずその人のフォルムを探している。人ごみ溢れるターミナル駅で、ガラス張りの喫茶店のテーブルで、最終間近のひっそりとした改札口で、誰かを待っている人の姿は、いつもちょっと深刻でちょっと滑稽で、そしてどこか愛らしいのです。
【無人島150日目】オムニバス "おやすみなさい" [CD]
- アーティスト: オムニバス,坂田学,高野寛,嶺川貴子,ハナレグミ,イノトモ,高田漣,内田也哉子,エマーソン北村,MOOSE HILL&原田郁子,KAMA AINA
- 出版社/メーカー: エイベックス・エンタテインメント
- 発売日: 2007/12/12
- メディア: CD
150日目。ボクは眠るのが大好きです。平日でもフツーに8時間とか寝ます。すやすや寝ます。休日だと12時間とか寝ます。ぐーぐー寝ます。ちょっと人より人生に参加している時間が短か過ぎやしない?などと、自分でも時々思います。でも眠いんだもの。特にこの春先はもう眠たくて眠たくて。春眠、暁どころか昼近くまで覚えず。こういう時は、ムリに起きようなんてしてもムダなんです。あきらめて寝ちゃいましょう。よく眠れる音楽でも聴きながら。おやすみなさい。ぐーぐー。すやすや。
【無人島149日目】Egil Olsen "I am a singer / songwriter" [CD]
149日目。現在ボクの周りに数人、心のバランスがうまく取れず苦しんでいる人たちがいます。彼らは一様に、普段は優しくて朗らかで、ボクなんかよりはるかに人間ができている人たちなのですが、ある日突然、目に見えない小石にでも躓いたかのように調子を崩しはじめ、そのまましばらく会えなくなったり、連絡が取れなくなったりしています。ナチュラルボーンおせっかいなボクは、励ましてあげたくて、電話をガンガンかけたり、メールをじゃんじゃん送ったりしてたのですが、「お前ってば逆効果!そっとしといてやれって!」と他の友達に怒られてしまいました。「元気出して!」「頑張って!」などという言葉が、重みに感じられてしまうほど疲れきってしまった彼ら。遅々として進まない、長く暗いトンネルを、手探りで歩き続けている彼ら。そんな彼らに、「そっとしとく」くらいしかできない自分が、はがゆいのでございます。
【無人島148日目】Melody Gardot "Worrisome Heart" [CD]
148日目。東京は桜が満開でございますが、「才能」ってやつは一体いつどこで開花するもんなんでしょう。もちろん生まれながらにパンパカパーンって感じの天才って方もいらっしゃるでしょうが、大体の人はそれぞれの才能に「ピーク時」みたいな時期があり、その期間を「開花」と呼ぶんだと思うんです。蕾みどころか、花をつける予兆さえまったくないまま38年過ぎてしまったワタクシではございますが、これから咲くんですよね!? 超遅咲きの超狂い咲きなんですよね!? って誰に何を確認しているのかよく分かりませんが、死ぬ間際とかに開花されてもどうかと思うんで、ちょっとカンフル剤的なものが必要なのかも、とも思ったり。車にでも轢かれてみるか。この人みたいに。
【無人島147日目】羊毛とおはな "こんにちは。" [CD]
147日目。東京は桜が満開でございます。魔法にかけられて、普段はゴツゴツとした老女の姿に変えられた姫が、年に一度だけ呪縛を解かれ、美しい姿に戻る。桜っちゅうのは、そんなストーリーを連想させる樹ですな。花見というのは、そんな姫の復活をお祝いするお祭りであり、織姫と彦星のように、年に一度、ほんの束の間の逢瀬を楽しむ神聖な時間。ただ、酒が呑みたかったワケではないのですぞ。グビグビ。ただ、昼間から呑みたかったワケではないのですぞ。グビグビ。ただ、野外で呑みたかったワケではないのですぞ。グビグビ。ぐーぐー。