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【無人島182日目】村上春樹 "はじめての文学" [BOOK]

はじめての文学 村上春樹 (はじめての文学)

はじめての文学 村上春樹 (はじめての文学)

  • 作者: 村上 春樹
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2006/12/06
  • メディア: 単行本

182日目。今日、私がみなさんに伝えたいことはひとつです。それは、私たちの誰もが、国籍や人種や宗教の違いを超えて、人間であるということです。固い壁、すなわちシステムというものに直面している、脆い卵だということです。どう見たって、私たちには勝ち目がありません。壁はあまりにも高く、強く、そして冷たい。私たちに勝てる見込みがあるとすれば、互いの個性を、つまり自分自身も他者も互いにたったひとりのかけがえのない精神を持つ者であると認め合い、互いのこころを結べば温かさを得られると信じることによってのみ、それは可能になるのです。


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【無人島181日目】Antony & The Johnsons "The Crying Light" [CD]

ザ・クライング・ライト

ザ・クライング・ライト

  • アーティスト:アントニー&ザ・ジョンソンズ
  • 出版社/メーカー: Pヴァイン・レコード
  • 発売日: 2009/01/23
  • メディア: CD

181日目。100歳を過ぎても尚、現役として活躍する「大野一雄」という舞踏家をご存知でしょうか? 1907年に生誕し、60年代には舞踏家仲間の土方巽と一緒に、「暗黒舞踏」という前衛的でアングラなスタイルを確立し、日本の「舞踏」を「BUTOH」として海外に広めた芸術家です。一昨年100歳の誕生日に『百花繚乱』というタイトルの舞台を上演し、話題になりました。ボクは映像で一部だけしか見ていないのですが、車椅子に座ったまま、白塗りの顔を空に向けて、舞い落ちる花びらを慈しむように踊るその姿は、「踊り」というよりはむしろ「祈り」のようで、舞踏というジャンルに関して全く知識を持たないボクにでさえ、なにかこみ上げるような感動を与えてくれます。

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