【無人島229日目】西川美和 "きのうの神様" [BOOK]
229日目。前回、コレちゃんこと是枝裕和監督の映画『奇跡』について書きましたが、ボクの好きな映画は得てしてこういうドキュメンタリー・タッチの渋チンな映画が多いです。特撮&3Dのザ・ハリウッドな映画も観ないではないですが、観た後に心にすーっと染み入るのは、低予算ながらもなんとかアイデアを絞り出して制作したような、単館系の映画が多いのです。海外の監督でいうとケン・ローチやダルデンヌ兄弟、そして最近の日本人映画監督だと西川美和監督の作品にヤラれます。
【無人島228日目】寺尾紗穂 "骨壺" [CD]
228日目。先日、今話題の映画『奇跡』を観てきました。『誰も知らない』で親に見捨てられた子供たちの「孤独」を描ききった是枝裕和監督が、今回は大人たちに温かく見守られながら、自我と共生を学んでいく子供たちの「成長」を描いています。なによりも、主演の「まえだまえだ」がすばらしい! 弟くんは天才的にかわいいし、お兄ちゃんの渋チンな演技にも泣かされます。「まえだまえだ」という兄弟の、少年時代のピカピカな笑顔が映っているということだけでも、この映画は充分に「奇跡」だと思えるのです。
【無人島227日目】Simone White "Bunny In A Bunny Suit" [CD]
227日目。ほんの10年くらい前までは、CMなどで耳にした気になる曲のタイトルや歌手名が分からないと、調べるには結構な苦労をしておりましたが、最近はネット検索や、iPhoneの曲目サーチアプリを使えば、どんな歌でも案外簡単に判明できるようになりました。便利になったものでございます。その歌が掛かるかどうか分からないラジオ番組を延々と録音したり、CDショップの店員の前で「この歌を探してるんです」と宣言し、その場で歌ってみせるなどの荒行も今は昔。そのうち曲を思い浮かべただけで、勝手に脳内ダウンロード!なんていう時代がくるのやも知れません。
【無人島226日目】きいやま商店 "さよならの夏" [CD]
226日目。ボクには「幼なじみ」という存在がおりません。子供の頃から現在までずーっとコンスタントに会っているという人間は1人もおらんです。若い頃からフラフラとあちこちに生活の場を変えていたせいでしょう、知人友人の数は決して少なくないと思うのですが、細く長くという付き合いには恵まれませんでした。親兄弟ですら、もう一緒に住まなくなって20年以上経つので、そう考えるとボクの人生のそれぞれの時代を、1から10までぜーんぶ知ってるって人は、自分以外は誰もいないんですな。そんなの誰でもそうなのかも知れませんが、考えるとなんだかさみしい気もします。自叙伝でも書いてみんなに配ろうかしら。プリーズノーミーモアー!