【無人島238日目】山田太一 "空也上人がいた" [BOOK]
238日目。さて年末ですので、今年のレビューの総決算をしたいと思います。まずはBOOK部門。今年出会って面白かった本と言えば、229日目に紹介した『きのうの神様』、伊集院静の『いねむり先生』、辻村深月の『ツナグ』、直木賞受賞作の『下町ロケット』あたりがパッと思い浮かびます。あと、新潮社の文芸誌『yom yom』の7月号に掲載された、森絵都の『ヨハネスブルクのマフィア』は、人が人に残す思いがけない「痕跡」をテーマにした短編で、減量中のボクサーのように無駄を削ぎ落した文体と、鮮やかなストーリーテリングにツボり、何度も何度も読み返しました。
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【無人島237日目】Mat Kearney "Sooner or Later" [CD]
237日目。早いもので今年もあと10日余り。年々一年が短くなっていくのは単にボクが歳を取った証拠なのでしょうが、それにしても今年は特に短かった気がします。3月の震災から続く一連の厄災。世界各地で勃発した激しいデモ活動。タイやブラジルを襲った洪水。ジョブズ氏や金正日総書記等、世界的キーパーソンの逝去。ちょっと1年という尺には盛り込み過ぎなほどの出来事に溢れ、ボクはただうぉ〜さぉ〜しているだけで何もできず、気付けば1年が過ぎていたという感じです。みなさんの1年はいかがだったでしょう。
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