【無人島252日目】村上春樹 "日々移動する腎臓のかたちをした石" [BOOK]
252日目。ボクがデザイナーという職業を生業にしはじめて、今年で17年になります。最近はディレクターなどという偉そうな肩書きをもらい、自分でデザインをする機会はあまり多くありませんが、それでも己の好きな分野の仕事に携わることができ、曲がりなりにも今日まで食いつないでこれた事を考えると、自分はずいぶんラッキーなほうだったと思います。ただ最近、四十路も折り返し地点が見え始め、陽の傾きかけた西の空にぼんやりと「もっと他にもなにかあったのではないか?」などと思ったり。不惑。そして天命。昔の人は偉かったワケです。
タグ:2013年
【無人島251日目】坂上秋成 "惜日のアリス" [BOOK]
251日目。五月の雨は、ひと降りごとに夏の匂いが濃くなっていくような気がします。みなさまはいかがお過ごしでしょうか。すっかりさっぱりブログをさぼっておりましたが、ボクは元気です。四月から弊社にも新入社員が入り、あまり絡みもないのですが、歓迎会などでおそるおそる親御さんのご年齢を聞いてみたりすると、ボクと同学年だとの回答に軽度の発作を起こしたりしていました。ちょっと前までは「10歳も違うの!?」「干支が一緒!?」あたりでオロオロしておりましたが、20歳以上も違うとなると、それはもう同じ土俵に乗せていただくこと自体が間違っているような、落ち着かない気持ちになります。そしてそれは会社だけでの話ではなく、世間一般の中で最近たびたび遭遇する感情だったりします。
タグ:2013年