【無人島264日目】森絵都 "クリスマスイヴを三日後に控えた日曜の……" [CD]
264日目。「高級百貨店」なんて場所は、ガラじゃないのであまり行きませんが、たまに贈り物などを見繕わなければいけなくなると、ボクは「新宿伊勢丹」に出向きます。アールデコ調の外装、二層吹き抜けの入り口、アンモナイトが埋まった大理石の階段、白く発光したフロア。ロンドンで言えば「ハロッズ」、ニューヨークで言えば「バーグドルフ」のような「老舗ですけどなにか?」的な高圧感にゾクゾクします。ブランドショップとレストランが併設された駅ビルや、全面ガラス張りのファッションデパートの方が、はるかに気安く便利なのですが、良いものを知っている気の置けない友人に贈るちょっとした「サプライズ」を探すのなら、やっぱり伊勢丹。店員にナメられないように(そもそもナメた態度の店員なんて一人もいないのですが)、わざわざ買い物に行くためだけに着替えたりする、その自分のちっちゃさゆえの面倒くささも、たまには良いのです。
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