【無人島270日目】U2 "Songs Of Innocence" [CD]
270日目。日本時間の本日未明に米カリフォルニアのクパチーノで行われたアップル発表会で、かねてより噂されていた「Apple Watch」なるものが紹介されました。いよいよ時代は「うぇあらぶる」ってヤツですな! ……うーん。「Google Glass」が発表された時も思ったのですが、「うぇあらぶる」ってヤツが、超イカしているのか、そうでもないのか、今のところボクにはどうにも判断できません。世代のせいなのか、この系のアイテムは、子供の頃に親しんだSFアニメの七つ道具と被ってしまいます。例えば「ジャイアントロボ」とか、もしくは「ウルトラセブン」とかね。ガキの頃はむっちゃ欲しかったけど、あれから40年近い年月を過ぎて、今ごろ「ハイ出来たよ」って出されても、四十路過ぎてコレつけるんですか?!みたいな照れくささがございます。でもそれもこれも含めて、なんともドキドキするアイテムですな。349ドルですって、奥さん。むむむ。どうするどうする?!
【無人島269日目】ヘンリー・ディヴィッド ソロー "孤独の愉しみ方" [BOOK]
269日目。もうすでに1ヶ月ほど前の話になりますが、アメリカの名優、ロビン・ウィリアムズ氏がご他界されました。ガープの世界、グッドモーニング・ベトナム、いまを生きる、フィッシャー・キング、グッド・ウィル・ハンティング。いつも抑圧的な体制に押しつぶされそうな弱者の側に立ち、正義を貫くために身を挺して戦う等身大のヒーローを、飄々かつ颯爽と演じておられました。特に『いまを生きる』は、当時まだ大学生だったボクの、自我と他我に迷うフニャフニャでグニョグニョの「自己意識」というぬかるみに、ガツンと大きな杭を打ってくれた映画でした。物事を深く考えること、孤独を愛すること、自然を愛し詩を読むこと。映画を観ながら、あのパブリックスクールの教室に自分も席を置いているかのような気持ちで、キーティング先生の型破りかつ思慮深いその一言ひとことに、背中を押されるような、なにかを許されたような、不思議な気持ちになったものでした。オーキャプテン、マイキャプテン。