【無人島277日目】オリジナルサウンドトラック "はじまりのうた" [CD]
277日目。いい歳をして行儀が悪いとは自分でも思うのですが、ボクはヘッドフォンをつけて音楽を聴きながら街を歩くのが好きです。いつもと同じ通勤路や見慣れた近所の風景が、音楽というフィルターを一枚被せることで、まるで初めて訪れた街を歩いているかのような気持ちになったりするからです。そういえば、稀代の天才・宇多田ヒカルちゃんの名曲の中にも「ヘッドフォンをして人混みの中に隠れると、もう自分は消えてしまったんじゃないかと思うの」という一節がありましたが、確かに音楽を通して街を眺めていると、まるで映画のスクリーンを見ているようで、自分はそこにいないような錯覚に陥ったりもします。音楽にはそういう、街をキラキラさせたり、遠い国の風を感じたり、自分を透明人間にしてくれたりする、不思議な魔法の力があるのだと思うのです。
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