【無人島280日目】Jack Garratt "Weathered" [CD]
280日目。夏になると子供の頃のことを思い出すのはなぜでしょう? 夏休み、虫取り、スイカ割り、海水浴、花火、川遊び、小旅行、うたた寝、宿題、扇風機。少年時代の夏の回数より、大人になってから過ごした夏のほうが圧倒的に多いはずなのに、キンッと照った太陽に目を細めながら、モクモクと湧いた入道雲を望む時、思い浮かぶのはいつも子供の頃の夏なのです。今だったら絶対に触らない虫を平気で素手で掴んだり、今だったら口に入れるのも躊躇うようなスゴイ色のかき氷をバクバク食べたり、今だったら足がすくんじゃうような川石の上を思い切りジャンプしてすっ転んだり、あの頃のボクは今のボクより、はるかにタフでワイルドな冒険家でした。オフィスの窓に映る夏空を見上げながら、今も「あの頃のボク」がどこかで夏を冒険している図を思い浮かべてしまうのです。