【無人島295日目】谷川俊太郎 "生きる" [BOOK]
295日目。すっかり遅くなりましたが、みなさま、新年明けましておめでとうございます。年末年始はいかがお過ごしでしたでしょうか。ボクは今年の正月休みはどこにも行かず、ケーブルテレビで録画しておいた『「北の国から」シリーズ イッキ見!放送』を延々と鑑賞しておりました。『北の国から』がスタートしたのは1981年。ボクは当時12歳で、「純くん」にズブズブ感情移入しておりましたが、この歳(47)で改めて見直すと、目線はすっかり「五郎さん」なのです。この名作ドラマは「純くん」と「螢ちゃん」の成長物語でありながら、同時に「東京に馴染めず、結婚にも失敗した中年男が、故郷でゼロから人生をやり直す」という再起の物語でもあります。テレビシリーズ開始時の五郎さんの年齢設定は45歳。あばら屋を修繕し、電気や水道を自力で引き、ドカチンしながら2人の子供と格闘する五郎さんの姿は、ボクの冷え切ったハートに、かすかな種火を灯してくれます。今からでもまだ何かできるのではないか? いや「やるなら今しかねえ!」なのではないか? そんなことを自問した2017年正月でした。