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【以前の無人島24日目】Arctic Monkeys "Whatever People Say I Am, That's What I'm Not" [CD]

Whatever People Say I Am Thats What I Am Not

Whatever People Say I Am Thats What I Am Not

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Domino
  • 発売日: 2006/02/21
  • メディア: CD


24日目。東子と裕子に挟まれて愛の歌を耳元で聴かされていたら、さすがにもう食傷気味。「愛だの恋だの、いつまでもうるせえんだよ!お前ら!」なんて逆ギレし、「私の気持ち分かるって言ったじゃない!ウソツキッ!」なんてなじられ、無人島の家を飛び出しました。チェッ、まったく女ってやつはよぉ。やっぱオトコ30代は無骨なロックンロールだぜ。な!?


Arctic Monkeys。訳すと「北極のお猿さん」。変な名前。タイトル訳すと、「奴らがオレのことをどう言おうと、オレはそんな奴じゃないぜ!」。いや、なんにも聞いてないし……。自意識過剰?

でも昨年本国イギリスでは、デビューシングルがいきなりチャート初登場1位という歴史的快挙を達成。まだアルバムも出していないうちから、雑誌には「オアシス以来最大のバンド!」などと書き立てられ、今や大注目のニューカマー。ライブのチケットはどれも即日ソールドアウトで、4月に予定されている来日ライブも当然即完売。ひ〜。オレも取れんかったです。

このお猿さんたちはイギリス北部のシェフィールド出身の4人組。2003年に結成されたばかりで、全員がまだ10代! そのラッキーボーイズぶりは、日本で言えばオレンジレンジみたいな感じでしょうかね? しかしオレンジレンジはどうなの?って思いますが、こいつらはちゃんと実力が伴っています。先日出たばかりのこのファーストアルバムにそのポテンシャルが凝縮されています。

すごい無骨で攻撃的で荒削り。女の子よりも男ウケする音楽です。小刻みなギターに、変則的なリズムに、投げつけるようなボーカル。酒とセックスと暴力にまみれたリリック。オアシスのセンチメンタリズムとも違うし、フランツのスタイリッシュ感とも違う。あえていうなら、システム・オブ・ア・ダウンとかの破壊的ハードロック系に近いです。その凶暴さが。

彼らがやっているのは、イギリスのひなびた田舎町(実際シェフィールドは廃れた炭鉱町)に住んでいるガキどもの鬱蒼とした日常を、リズムとメロディーに乗せて音楽にしてみましたって感じ。でもだからこその、ドキュメンタリー的な面白さがある。決められた台詞よりも、現場の生の声のほうが力があるように、まだ業界に染まっていない彼らの、日常から生まれた音楽ってのが、同年代のリスナーにウケている要因ではないかと。全然分からんかも知れませんが、なんとなくボクは彼らの音楽を聴いていると、ケン・ローチって人の監督した映画「Sweet Sixteen」を思い浮かべてしまいます。その「育った環境に適応するための凶暴さ」みたいなところが。

しかもそんな退廃的な歌うたってるくせに、ボーカルの男の子がかわいいんですな。あ、このジャケットの人じゃないですよ。アレックス君っつう、ホントまだ10代の可愛らしさを残した、こりゃ女の子がほっとかんだろーって感じのイケメン君です。人気も出るわな。まあルックスも音楽も、これからどう化けるかが楽しみなお猿さんたちです。


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