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【無人島27日目】Koop "Waltz for Koop" [CD]

Waltz for Koop

Waltz for Koop

  • アーティスト: Koop
  • 出版社/メーカー: Palm Pictures (Audio
  • 発売日: 2002/07/09
  • メディア: CD


27日目。千葉の船橋に、今年4月にオープンしたスウェーデンの家具ショップ「IKEA」。みなさん、もう出かけましたか? 店内に処狭しと陳列されたモデルルームは、おしゃれで奇抜で、しかも驚くほど安価なコーディネイト。買わないまでも、ブースをブラブラ見て回るだけで楽しい気分になりますな。ちょっとウチも模様替えでもしようかしらん?なんて気分で我が家に戻り、改めて部屋を眺める。ぐちゃぐちゃに山積みされたCD。整理しきれずにプラスチックの衣装ケースにギューギューに詰め込まれた本。ホコリをどっかり被って、疲れたきった様子で立ち並ぶ格闘フィギュアの数々。無理無理、もういいや。この物欲のカオスのような部屋で、せめておしゃれなスウェーデンの音楽でも聴きましょう。

スウェーデンの二人組ユニット「Koop」が2002年に発表したアルバム「Waltz for Koop」。9曲入りで、たった30分強の小品ですが、センス溢れる音楽がギュッとつまっていて、ラウンジ・ミュージックの名盤として有名な1枚です。

ラウンジ・ミュージックとは言っても、世に言われているその手の音楽のトンガリ具合に比べると、このKoopの紡ぎだす音は実に柔らかで温かい。ウッドベースやフルートやボンゴなどのアコースティックな楽器の音を基調としたこのアルバムで、エレクトロニカはそれらの楽器を引き立てるために敷かれた、品のいいランチョンマットのように控えめです。

参加しているボーカリストたちも多彩で、シカゴの重鎮であるシンガーソングライターのTerry Callier、最近ソロアルバムをリリースしたジャズ・ボーカリストのCecilia Stalin、JAZZANOVAのアルバムにもフィーチャーされているスウェーデン育ちの日系ボーカリスト・Yukimi Naganoなどが、いい意味でまったく力の入らない、これもまたサウンドをクリアにするためのフレームのように、目立たず主張しない歌声を聴かせてくれています。

例えば、深い色の木材の柱と漆喰の壁で仕切られた空間に、北欧デザインのビビッドなカラーの家具と、陶器のオブジェなんかが置いてある、品のいいクラブなんかで掛かっていると、バッチリはまる感じの音楽、っていうとなんとなく雰囲気が分かります? まあ、少なくともオレの部屋ではないワケです。どうにかしてくれ、IKEA。オシャレな家具の紹介より、まずオレの部屋の片付けからお願いしたい。


タグ:2006年
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