【無人島49日目】Ben Kweller "Ben Kweller" [CD]
49日目。「絶対泣けます!」とか「読んでて涙が止まりませんでした!」なんてのがキャッチコピーになっている本や音楽では、めったなことでは泣きませんが、たまに思いがけない歌に、不意打ちで泣かされたりします。大体それらは、ボク以外の人には「なぜこれで泣く?」という感じの曲なんですが、なんかピンポイントでツボを押される感じ? あっ!イヤッ!ダメ!そこは、ダメダメ!みたいな。最近はこいつにイカされました。違う。泣かされました。
BEN KWELLER(ベン・クウェラー)。サンフランシスコ出身、25歳のシンガーソングライターです。02年にリリースしたデビュー・アルバムが評判を呼び、THE STROKESの前座としてツアーに参加。翌年BEN FOLDS、BEN LEEと一緒に「BENS」という名前でユニットを組み、04年にはフジロックにも参戦してます。先月サード・アルバムにして、自分の名前を冠した「BEN KWELLER」をリリース。
ジャケの写真を見ると、こんなトボケた顔の男に泣かされたのかと腹が立ちますが、ソングライターとしての資質は高いです。すべての楽器を自分でプレイしたというこのアルバムは、ひねりのないストレートなロックンロールで、キャッチーでも売れ線でもありませんが、朴訥としたネイティブの香りがします。「BOSS」ことBRUCE SPRINGSTEENの系譜で、明らかに彼の歌をモチーフにしている曲なども入っています。
ボクがヤラれたのは、5曲目の「THIRTEEN」。BOSSの名曲「THE RIVER」の感動に近いです。「13歳」でこんな恋をしていたのかと思うと、トボケた顔して空恐ろしいですが、決して戻ることのない時間の記憶を、淡々と描く作業は、なぜか確実にボクの胸を打ちます。
著作権完全無視で、全文翻訳してみました。歌詞を読んだだけでイッちゃった人は、連絡ください。友達になりましょう。
雨に打たれ、
山を登り、
焚き火を囲んだ。
豪華なホテルに泊まり、
泉の水を飲み、
聖歌隊と歌った。
乾いた唇にくちづけし、
崖から飛び込んで、
水しぶきをあげた。
潮の中で、
体を合わせ、
日陰で愛し合った。
一緒に本を読み、
互いの心を読み、
千回空を飛んだ。
映画や日々の出来事や、
たわいのない賭け事に、
一緒に笑いそして泣いた。
真夜中に月明かりで踊り、
裏口の床板の上で、
抱きしめ合った。
キミは決して偽らず、
たまに目をそらすことはあっても、
ボクらは決して愛を見誤りはしなかった。
玄関のポーチで知り合い、
電話で恋に落ち、
過ちは犯さなかった。
かつてキミのママが、
大切にしていたネックレスを、
キミはボクにくれた。
宗教について語り、
鳩にパン屑を与え、
祈ることを学んだ。
海辺にたたずみ、
心を一つにして、
1日中ベッドで抱き合った。
歩道をスキップして、
小石を水に投げ、
街を歩いた。
初めてのように夜明けを見つめ、
噂や嘘の毒を知り、
沈む夕陽を見送った。
情熱的に燃え、
情熱的に弾け、
ふたりだけの世界を作っていた。
あの日タクシーの中で、
「愛してる」って言われた時、
ボクは確かにひとりじゃなかったんだ。
BEN KWELLER "THIRTEEN"
私もBen Kweller大好きです(*´∀`*)
好きな人との思い出の曲なんです♪
全文翻訳してみたって言ってますけどコレ、『Ben Kweller』の対訳表のままですよね(笑)
彼の歌声大好きです+゜:。*゜+.
by BMG (2007-03-28 10:11)
>BMGさん
はじめまして。コメントありがとうです。
ほほー。Ben Kwellerが恋人との思い出の曲ですか。
ステキですねー。
またのぞきに来てください。ありがとうございました。
by ハチ (2007-03-30 15:14)