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【無人島49日目】Ben Kweller "Ben Kweller" [CD]

Ben Kweller

Ben Kweller

  • アーティスト: Ben Kweller
  • 出版社/メーカー: ATO
  • 発売日: 2006/09/19
  • メディア: CD


49日目。「絶対泣けます!」とか「読んでて涙が止まりませんでした!」なんてのがキャッチコピーになっている本や音楽では、めったなことでは泣きませんが、たまに思いがけない歌に、不意打ちで泣かされたりします。大体それらは、ボク以外の人には「なぜこれで泣く?」という感じの曲なんですが、なんかピンポイントでツボを押される感じ? あっ!イヤッ!ダメ!そこは、ダメダメ!みたいな。最近はこいつにイカされました。違う。泣かされました。

BEN KWELLER(ベン・クウェラー)。サンフランシスコ出身、25歳のシンガーソングライターです。02年にリリースしたデビュー・アルバムが評判を呼び、THE STROKESの前座としてツアーに参加。翌年BEN FOLDS、BEN LEEと一緒に「BENS」という名前でユニットを組み、04年にはフジロックにも参戦してます。先月サード・アルバムにして、自分の名前を冠した「BEN KWELLER」をリリース。

ジャケの写真を見ると、こんなトボケた顔の男に泣かされたのかと腹が立ちますが、ソングライターとしての資質は高いです。すべての楽器を自分でプレイしたというこのアルバムは、ひねりのないストレートなロックンロールで、キャッチーでも売れ線でもありませんが、朴訥としたネイティブの香りがします。「BOSS」ことBRUCE SPRINGSTEENの系譜で、明らかに彼の歌をモチーフにしている曲なども入っています。

ボクがヤラれたのは、5曲目の「THIRTEEN」。BOSSの名曲「THE RIVER」の感動に近いです。「13歳」でこんな恋をしていたのかと思うと、トボケた顔して空恐ろしいですが、決して戻ることのない時間の記憶を、淡々と描く作業は、なぜか確実にボクの胸を打ちます。

著作権完全無視で、全文翻訳してみました。歌詞を読んだだけでイッちゃった人は、連絡ください。友達になりましょう。


雨に打たれ、
山を登り、
焚き火を囲んだ。

豪華なホテルに泊まり、
泉の水を飲み、
聖歌隊と歌った。

乾いた唇にくちづけし、
崖から飛び込んで、
水しぶきをあげた。

潮の中で、
体を合わせ、
日陰で愛し合った。

一緒に本を読み、
互いの心を読み、
千回空を飛んだ。

映画や日々の出来事や、
たわいのない賭け事に、
一緒に笑いそして泣いた。

真夜中に月明かりで踊り、
裏口の床板の上で、
抱きしめ合った。

キミは決して偽らず、
たまに目をそらすことはあっても、
ボクらは決して愛を見誤りはしなかった。

玄関のポーチで知り合い、
電話で恋に落ち、
過ちは犯さなかった。

かつてキミのママが、
大切にしていたネックレスを、
キミはボクにくれた。

宗教について語り、
鳩にパン屑を与え、
祈ることを学んだ。

海辺にたたずみ、
心を一つにして、
1日中ベッドで抱き合った。

歩道をスキップして、
小石を水に投げ、
街を歩いた。

初めてのように夜明けを見つめ、
噂や嘘の毒を知り、
沈む夕陽を見送った。

情熱的に燃え、
情熱的に弾け、
ふたりだけの世界を作っていた。

あの日タクシーの中で、
「愛してる」って言われた時、
ボクは確かにひとりじゃなかったんだ。

BEN KWELLER "THIRTEEN"


タグ:2006年
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コメント 2

BMG

私もBen Kweller大好きです(*´∀`*)
好きな人との思い出の曲なんです♪

全文翻訳してみたって言ってますけどコレ、『Ben Kweller』の対訳表のままですよね(笑)
彼の歌声大好きです+゜:。*゜+.
by BMG (2007-03-28 10:11) 

ハチ

>BMGさん
はじめまして。コメントありがとうです。

ほほー。Ben Kwellerが恋人との思い出の曲ですか。
ステキですねー。

またのぞきに来てください。ありがとうございました。
by ハチ (2007-03-30 15:14) 

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