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【無人島152日目】Newton Faulkner "Hand Built By Robots" [CD]

Hand Built by Robots

Hand Built by Robots

  • アーティスト: Newton Faulkner
  • 出版社/メーカー: Ugly Truth
  • 発売日: 2008/04/29
  • メディア: CD

152日目。なんだかすっかり暖かくなったなあと、暦をみると5月。はやっ! 正月だ、花見だと浮かれておったら、もうすぐ今年も折り返しじゃねえか。ふと立ち止まって、今年を振り返ると、呑み散らかした形跡と、居眠りした時につけたヨダレの跡と、中身とジャケットがバラバラになったCDケースの山。なんだよなんだよ、なんにもしてねえじゃねえかと、舌打ちひとつ。ため息まじりにCDを片しておりますと、今年買った中でもかなりお気に入りのこの1枚を見つけました。

変なジャケット。ロボットの手のひらの上に、世界各国の「武士」の格好をした男たちと、なぜかバレリーナ。空には宇宙服の男が浮いております。なんか中身の音楽が想像できんな、と思いつつブックレットを開くと、ブロンドの髪をドレッドヘアにした白人男の顔写真。ますますわからん、どんなセンスしとんねん、って全く期待せずにCDをかけてみると、いきなりこんな音楽が飛び出します。





信じられるものがほしい
自分が信じられないから

どこにも辿り着けず
もううんざりなんだ
すべてが試練だとは思うけど

もうどうだっていいんだ
もうどうだっていいんだ

信じられる人がほしい
自分が信じられないから

失敗すること以上に
成功を怖れている
すべてが試練だとは思うけど

もうどうだっていいんだ
もうどうだっていいんだ

「I Need Something」




見事なギタープレイと、ソウルフルな歌声。タッピングを多用するスタイルと、ドレッドというルックスからして、ウィンダムヒルのMichael Hedgesを彷彿とさせますが、音楽的には最近流行りのオーガニック・ロックの系譜でしょうか。

彼の名前は、Newton Faulkner(ニュートン・フォークナー)。弱冠23歳のイギリス人シンガー・ソングライターです。昨年7月に本国でリリースしたデビュー・アルバムがこの『Hand Built By Robots』で、全英アルバムチャート3位を記録し、今年1月までに50万枚を売り上げる大ヒットになりました。「Britain's answer to "Jack Johnson"(Jack Johnsonへのイギリスからの返答)」などと言う、意味のよく分からんキャッチコピーがついておりますが、Jackというよりは、同胞であるJames BluntやJames Morrison、Paolo Nutiniなどに近い、新しいUK音楽を確立しつつある若手SSWのひとりでしょう。実際に、Paolo NutiniとJames Morrisonとは、一緒にツアーを回っていたそう。

演奏も歌も相当ウマいですが、驚くべきはそのソング・ライティング力。アルバムには17曲入っていますが、全曲シングルカットできるくらいにキャッチーで瑞々しいメロディに溢れています。デビュー当時のMaroon 5の衝撃に近いし、Mr. Bigの「To Be with You」や、Extremeの「More than Words」のようなクオリティの高い楽曲が、みっちり詰まっているアルバムです。

上の駄訳でも分かるように、詞世界はちょっと内向的で湿り気を含んでおりますが、ライブではスタンドアップ・コメディかと思わせるほどの陽気さを披露するんだとか。国内盤はまだ未発ですが、リリース時にはぜひ来日してほしいものです。今のところ、ボク的2008年上半期ナンバーワンCDでございます。


タグ:2008年
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