SSブログ

【無人島97日目】Kings Of Covenience "Riot on an Empty Street" [CD]

Riot on an Empty Street

Riot on an Empty Street

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Astralwerks/Source 360/EMI
  • 発売日: 2004/07/27
  • メディア: CD

97日目。東京は快晴です。オフィスの窓から見える景色は、青く澄んだ空に、夏の匂いを孕んでさわやかに抜けていく5月の風。気温は暑くも寒くもなく、心地いい。ここんとこ続いてニュースになっている、惨たらしい殺傷事件の数々なんか、どっか遠い国の出来事に思えてしまうほど、おだやかな月曜日。1年のうちで数日しかないこんな気持ちのいい1日を、こんなとっちらかったオフィスで過ごしてしまうのは、どうなの? ねえ! みんなで公園に行かないか?! フカフカの芝生の上で昼寝をしないか?! シーンと静まり返っているオフィスで、ひとり脳内演説を大声でかましつつの、マニック・マンデー。せめてこのCDでも聞いて、5月の大空に羽ばたけ、マイ・マインド。

ノルウェーはベルゲン出身のアコースティック・デュオ「Kings of Convenience」。現在31歳のアイリック君とアーランド君は、小学生の頃からの幼なじみで、16歳の時から2人でバンド活動を始めました。01年、拠点をロンドンに移し、デビューアルバム「Quiet Is the New Loud」をリリース。当時マンチェスターを中心に起こっていた、メロディアスでメッセージ性の強いアコースティック・ミュージックのムーブメントに乗り、このデビューアルバムは一部のファンや評論家の間で高い評価を受けました。その後、1枚のリミックス盤を挟み、04年にリリースしたアルバムがこの「Riot on an Empty Street 」です。

彼らの音楽を例える時、よくサイモン&ガーファンクルや、最近だとベル・アンド・セバスチャンなどが挙げられるのですが、ちょっとボサノバの香りもして、ボク的にはジョアン・ジルベルトの音楽を、ポップスかつ今風にした感じ、というのが一番近いかと。険のない温かなメロディライン、瞑想的なギターの音色、ものうげなピアノタッチ、夢の中から聞こえてくるようなくぐもったトランペット、そして5月の風のようにさわやかで深いハーモニーワーク。お得意のYouTubeもつけておきましょう。コレコレ! 今オレがやりたいのはモロこれ! って感じの、気持ちの良さそうなPVです。



なんかいいでしょ? 耳障りなところがない、水のような音楽。ゴクゴク飲んでしまった後、その味を思い出そうとしてもうまく思い出せない、でも美味しかった記憶だけはある、みたいな音楽だと思います。このアルバムをリリースしてから、「Kings of Convenience」はほぼ活動休止中だったのですが、最近の彼らのHPを見ると、今年の3月あたりからまたライブ活動を始め、親交のあるコーネリアスとのコラボを発表するという告知も出ているので、ニューアルバムを拝聴できる日も、遠くないかもしれません。

彼らの音楽を聴きながら、オフィスの大きな窓から5月の高い空を見ていたら、すっかり気分は公園の芝の上。うとうとうたたね状態のマニック・マンデー。そろそろ帰ってこいや、マイ・マインド。


タグ:2007年
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。