【無人島49日目】Ben Kweller "Ben Kweller" [CD]
49日目。「絶対泣けます!」とか「読んでて涙が止まりませんでした!」なんてのがキャッチコピーになっている本や音楽では、めったなことでは泣きませんが、たまに思いがけない歌に、不意打ちで泣かされたりします。大体それらは、ボク以外の人には「なぜこれで泣く?」という感じの曲なんですが、なんかピンポイントでツボを押される感じ? あっ!イヤッ!ダメ!そこは、ダメダメ!みたいな。最近はこいつにイカされました。違う。泣かされました。
【無人島48日目】CRAZY KEN BAND "GALAXY" [CD]
48日目。実は格闘技好きで、よく試合なんかも観に行っているんですが、最近ボクのお気に入りの選手は、郷野聡寛(ごうの・あきひろ)氏。プロ修斗からデビューして、最近は「PRIDE」にも参戦している選手で、まだまだ一般的な知名度は低いですが、格闘技ファンの間ではかなりの人気モノ。強くて、パフォーマンスが派手で、発言がおもろい。自身のブログも人気で、毎回膨大につくファンからのコメントにいちいちレスをつけて返す律儀さと、「よろしクンニ!」などという32歳とは思えん少年っぽさの残る(?)文章で綴られる日記は、内容云々よりも、彼の人柄が滲み出ていて面白いです。なんつーのかな、派手好きでお祭り好きだけど、自分の努力や苦労を人前でさらすことを潔しとしない、一昔前の「漢」の色気を感じます。例えばミュージシャンでいうと、横山剣のような。
【無人島47日目】John Mayer "Continuum" [CD]
47日目。気づけば10月も後半に突入。仕事でクリスマス企画などの打ち合わせが入り、なんだか気分はすっかり年の瀬。今年はどんな1年だったっけ? なんだかなんにもしてない気がするなあ。相変わらずCDや本はやたらたくさん買ったけどね。つうことで、そろそろ今年買った中で、ベストCDの選別でも始めてみましょう。エントリー・ナンバーワンはオッパイ星人です。
【無人島46日目】Peter Bjorn & John "Writer's Block" [CD]
46日目。東京は秋晴れです。スカッと高いブルースカイ。口笛吹いて空き地にでも行きたい感じです。仕事あるから行けませんけどね。せめて口笛でも吹こうかと思ったけど、大の大人が、口笛吹きながら道歩いてたら、アブナイ人だと思われそうなので吹けません。せっかくの青空の下、空き地にも行けねえ、口笛も吹けねえ。大人ってつまらんね。
【無人島45日目】中孝介 "なつかしゃのシマ" [CD]
45日目。「日本語にはあるけど、英語にはない表現」ってのは結構たくさんありますが、海外生活をしていた間に「これもないんかい!」って驚いた言葉のひとつが「懐かしい」。似たようなニュアンスの単語がないことはないですが、日本語の「懐かしい」と同義な言葉は見当たらず、例えば「チョーなつかしー!この写真!」って言いたい時には、「ジーザスッ!この写真は私に昔のことを思い出させます!」などという、なんとも感情移入のできない表現になります。そしてこの場合の「チョーなつかしー!」に相当する単語は、「ジーザスッ!」になるワケです。
【無人島44日目】Jet "Shine On" [CD]
44日目。よく「アレは、パクリだ!」みたいな中傷がネットの掲示板なんかで囁かれ、終いには世間から吊るし上げを食らったりする作家やアーティストのニュースなんぞを見たりしますが、一応モノを作る仕事をしているボクなんかからすると、ああいうのはちょっとしたホラー映画並みに怖いっす。あからさまな「コピー」はどうかと思いますが、なにかを作るとき、他人の作品から「インスピレーション」をもらうことなんて正直ザラ。無意識になにかを模していることもあり得るし、それを「インスピレーション」と言い張れるか、「パクリ」だと弾劾されるかは、個人的であやふやな線引きしかないってのが、クリエイター的には超ホラーです。オ、オレを責めるなー! だったら、「Jet」はどうなのさー?!
【無人島43日目】おおはた雄一 "ラグ・タイム" [CD]
43日目。10月。え? 10月? 嘘! 嘘でしょ? 早すぎる。ついこの間「明けましておめでとー」とか言ってたぜ? ホントはまだ6月くらいじゃないの? ねえ? ドッキリ? 大掛かりなドッキリ?
【無人島42日目】佐藤多佳子 "一瞬の風になれ" [BOOK]
42日目。最近やってないんですが、数年前まで毎年1回フルマラソンを走ってました。特に陸上好きとか、タイムが速いとかじゃないんですけど、走るのって人がいうほどキライじゃないんですよね。他人と勝負したり、チームワークを必要とされる球技よりも、黙々とひとりで自分と向き合っちゃう系のフィールドスポーツのほうが好き。ランニングハイを超え、アドレナリンが底尽きた30キロ地点あたりから訪れる苦行のような時間。周りはぼんやりと見えなくなり、いつの間にか伴走しているもうひとりの自分に、罵倒されながら走るのが好き。ドM。