【無人島181日目】Antony & The Johnsons "The Crying Light" [CD]
181日目。100歳を過ぎても尚、現役として活躍する「大野一雄」という舞踏家をご存知でしょうか? 1907年に生誕し、60年代には舞踏家仲間の土方巽と一緒に、「暗黒舞踏」という前衛的でアングラなスタイルを確立し、日本の「舞踏」を「BUTOH」として海外に広めた芸術家です。一昨年100歳の誕生日に『百花繚乱』というタイトルの舞台を上演し、話題になりました。ボクは映像で一部だけしか見ていないのですが、車椅子に座ったまま、白塗りの顔を空に向けて、舞い落ちる花びらを慈しむように踊るその姿は、「踊り」というよりはむしろ「祈り」のようで、舞踏というジャンルに関して全く知識を持たないボクにでさえ、なにかこみ上げるような感動を与えてくれます。
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