【無人島171日目】Sigur Rós "Með Suð Í Eyrum Við Spilum Endalaust" [CD]
171日目。週末、東京国際フォーラムまで、「シガー・ロス」のライブを観に行ってきました。いやはや、素晴らしかった。シガー・ロス自身の演奏が素晴らしかったのはもちろんのこと、舞台演出やライティング、映像や音響にいたるまで、すべての要素がシガー・ロスの作り出す世界を、いかにここ「東京国際フォーラム」という会場に忠実に再現できるかという難題に挑戦し、そして見事にクリアしておりました。「完成度」という意味で言えば、今までに観たライブの中でも屈指のステージ。2階の末席からの観覧でしたが、実に実に感動いたしました。
【無人島170日目】ポール・オースター "最後の物たちの国で" [BOOK]
170日目。小学生の頃に国語の教科書で読んだお話です。日本で働いているアメリカ人の青年が、久しぶりに故郷に帰ることになります。彼は帰郷したらぜひやりたいと思っていることがありました。それは実家の子供部屋の壁紙を剥ぐことです。子供の頃、部屋にカラフルな絵柄の壁紙を貼っていた時期があって、子供ながらにとてもきれいだと思っていました。なぜか日本で過ごす間にその壁紙のことを思い出し、ぜひもう一度見てみたいと思ったのです。空港に迎えにきてくれた妹にその話をすると、妹も覚えているようです。「あのキレイな色の壁紙ね。子供たちが遊んでいる絵で、男の子が青いシャツを着ているやつでしょ?」「いや、男の子のシャツはオレンジだったぜ?」。そんな会話をしながら家に戻り、早速ふたりで子供部屋の壁紙を1枚ずつ剥がしていくと、やがてその絵が現れます。しかし男の子のシャツは青でもオレンジでもありません。ましてやカラフルな絵などではなく、その壁紙自体が「影絵」だったのでした。
【無人島169日目】牧野竜太郎 "RM" [CD]
169日目。ボクには、身近な人の作品や仕事などを「過小評価」してしまう悪いクセがあります。だって一緒に酒呑んでバカ騒ぎして、隣の席で鼻の穴に割り箸突っ込んでたようなやつが、素面の時には実はこんなモノ作ってるんです、って見せられても、割り箸野郎がなに言ってやがる!とか思っちゃう。作品は作品、それ自体を正当に評価すべきだし、作者の人格や普段の顔は関係ない、ってことは分かってるんですけどね。近しければ近しいほど、その人のいろいろな顔を知っているし、作品と作者を切り分けて見れなくなってしまう。だから逆に、よく知っている相手の作ったモノが、賭け値なしに素晴らしかったりすると、ホントにビックリします。
【無人島168日目】EDDIE VEDDER "INTO THE WILD" [CD]
168日目。数週間前のことになりますが、ショーン・ペン監督の『INTO THE WILD』という映画を観てきました。いやいや、素晴らしかった。ボクがここ数年間で観た映画の中では、間違いなくベスト5に入る傑作でしたな。ボクはショーン・ペン監督の91年の作品『インディアン・ランナー』という映画がもの凄く好きなのですが、今回の『INTO THE WILD』と『インディアン~』の共通項は、「当たり前に生きることの難しさ」みたいなこと。幸せってなに? 家族ってなに? 愛ってなに? 生きるってなに? そんな考えても絶対に答えが出ないし、むしろ考えない方が楽に生きられるはずの命題を、真剣に追い求めることの、高貴さと無益さ。そんなことをテーマにした映画です。
【無人島167日目】Macy Gray "I Try" [CD]
167日目。
アタシ
ハチ
歳?
39
まぁ来年で40
お金?
まぁ
当たり前に
ない
てか
ある訳ないじゃん
みたいな
趣味は
酒
てか
アタシが呑んで
あげてる
みたいな