【無人島240日目】Lana Del Rey "Born To Die" [CD]
240日目。先日発表された第54回グラミー賞では、218日目に紹介した英国出身のシンガーソングライター・アデルが、主要3部門を含むノミネート6部門すべてで受賞という快挙を達成しました。主要3部門独占は、03年のノラ・ジョーンズ以来9年ぶりとのこと。そしてその10日後に行われたイギリスの音楽祭「The BRIT Award」では、最優秀アルバムと最優秀女性ソロアーティストの2冠を獲得。受賞スピーチで司会者に向かって中指を立てるというファンキーな挨拶っぷりも話題になり、今年の音楽祭はアデルさん一色という感じでした。すっかり大御所の貫禄すら感じさせる彼女ですが、実はまだ23歳。何食ってればあんな23歳に仕上がるのかは知りませんが、できれば同じ英国の才女だったエイミー・ワインハウスのようには生き急がず、ボクたちの前で長く歌い続けてほしいと願うばかりです。
【無人島239日目】Bruno Mars "Doo-Wops & Hooligans" [CD]
239日目。冬の寒さがほんの少しだけ緩み、梅にはまだ早いですが、目には見えないところに春の予感がします。暦も今週で弥生に……って、やだ、もう3月?! ブログ超ほったらかし! 前回更新したのが12月21日でしたから、かれこれ2ヶ月以上ほったらかしジャーマンです。最後のエントリーで「今年の総決算!まずはBOOK部門!」とかつって、結局CD部門やってねえし。ダメダメですな。楽しみにしてくださってるみなさま、ホントすみません。勝手にそういう方がいらっしゃるって体になってますが、ホントすみません。
【無人島238日目】山田太一 "空也上人がいた" [BOOK]
238日目。さて年末ですので、今年のレビューの総決算をしたいと思います。まずはBOOK部門。今年出会って面白かった本と言えば、229日目に紹介した『きのうの神様』、伊集院静の『いねむり先生』、辻村深月の『ツナグ』、直木賞受賞作の『下町ロケット』あたりがパッと思い浮かびます。あと、新潮社の文芸誌『yom yom』の7月号に掲載された、森絵都の『ヨハネスブルクのマフィア』は、人が人に残す思いがけない「痕跡」をテーマにした短編で、減量中のボクサーのように無駄を削ぎ落した文体と、鮮やかなストーリーテリングにツボり、何度も何度も読み返しました。
【無人島237日目】Mat Kearney "Sooner or Later" [CD]
237日目。早いもので今年もあと10日余り。年々一年が短くなっていくのは単にボクが歳を取った証拠なのでしょうが、それにしても今年は特に短かった気がします。3月の震災から続く一連の厄災。世界各地で勃発した激しいデモ活動。タイやブラジルを襲った洪水。ジョブズ氏や金正日総書記等、世界的キーパーソンの逝去。ちょっと1年という尺には盛り込み過ぎなほどの出来事に溢れ、ボクはただうぉ〜さぉ〜しているだけで何もできず、気付けば1年が過ぎていたという感じです。みなさんの1年はいかがだったでしょう。
【無人島236日目】ハナレグミ "天国さん" [CD]
【無人島235日目】ウォルター・アイザクソン "スティーブ・ジョブズ I" [BOOK]
235日目。ボクがそれまでの仕事をやめて、グラフィック・デザイナーを生業にしようと決心したのは1994年です。ハッタリをかまして出版社のデザイン部門に潜り込み、生まれて初めてあてがわれたコンピュータはMacintoshのQuadra 605でした。それから7100になり、タワー型の8500に移り、G3になった頃、別の会社に転職し、それから数年後、デザイナーとして稼いだ金で自分用のPowerBook G4 Titaniumを買ったときの高揚感は、もう10年も前の話なのに、まるで昨日のことのように覚えています。
【無人島234日目】ヌルマユ "やわらかい右手" [CD]
234日目。週末、ボクの心の妻であるところのタテタカコ氏のライブを観てきました。場所は吉祥寺のOngoingという小さなギャラリーで、客も40人限定という小規模ライブ。心の妻はここ数年、毎年1回のペースでこのギャラリーでライブを開催しておるとのこと。しかも、別の男と。別の男って。その野郎の名前は「ヌルマユ永井」。人の心の女房となにさらしてんねん!ってことで、ライブに行く前にボクはこの、心の間男をネットで調べ上げたのでございます。そして見つけたのが、2008年にライブハウスで撮影されたこの動画でした。
【無人島233日目】THE HIGH-LOWS "日曜日よりの使者" [CD]
233日目。先週末『未来を生きる君たちへ』という映画を観てきました。デンマークとスウェーデンの合作で、本年度のアカデミー賞とゴールデン・グローブ賞の最優秀外国語映画賞をダブル受賞した作品です。なんだかやたら説教臭そうな邦題ですが、デンマーク語のオリジナルタイトルを直訳すると『復讐』。「やられたら、やりかえすべきか。それともグッと耐えて相手を赦すべきか」という、人間の根底的な問題をテーマにした映画で、個人的にえらく面白かったので、今日はちょっとこの映画の話をします。
【無人島232日目】Anne Murray "You Needed Me" [CD]
232日目。今年は例年より訃報を多く耳にする気がします。先週は俳優の竹脇無我氏が67歳という若さでご他界されました。正統派な二枚目ながら、どこか侠骨な横顔のある俳優さんでしたな。ボクは竹脇無我というと、2本のドラマを思い出します。1本は山田太一脚本の『岸辺のアルバム』。77年のドラマですが、ボクは中学生くらいの時に再放送で観ていました。冒頭、平凡な主婦(八千草薫)を竹脇無我が電話でナンパするシーンがあるのですが、あの深いアルトボイスで「あなたを駅のホームで見かけた。綺麗だった……」などと囁く場面では、子供ながらに「奥さん!気をつけて!」などと身もだえておりました。そうです、おかしな中学生だったのです。主題歌はJanis Ianの『Will You Dance』。軽快なワルツの曲調に乗せて、洪水で家が流されるオープニングの映像は、30年経った今でも鮮烈に思い出せます。
【無人島231日目】Sarah McLachlan "Angel" [CD]
231日目。英国のシンガー・ソングライター、エイミー・ワインハウスさんがご他界されたそうです。生涯でたった2枚のアルバムしか残していないにも関わらず、その類い稀な才能とスキャンダラスな人生で、03年のデビューからあれよあれよと英国で最も人気の高いアーティストの一人となったエイミーさん。ビリー・ホリデイの再来と呼ばれたその甘くハスキーな歌声は、ビリー・ホリデイと同じくドラッグに蝕まれ、あえなく天に召されました。享年27歳。「まだまだこれからの人だったのに」と誰もが惜しむ、天才ミュージシャンの急逝でした。
【無人島230日目】Dido and A.R. Rahman "If I Rise" [CD]
230日目。週末、ダニー・ボイル監督作の新作映画『127時間』を観てきました。『スラムドッグ$ミリオネア』で09年のアカデミー賞を総ナメしたダニー・ボイルが、今回も斬新で独特な世界を見事に切り取っております。目を覆うようなシーンが何度も出てきましたが、不覚にもボクはラストで落涙してしまいました。子供や動物を扱った映画でまんまと泣かされてしまうことはありますが、分かりやすい「泣きドコロ」もなく、悲しいエンディングですらないのに、訳の分からない感情を突き動かされて、知らないうちに涙がだくだくに流れておりました。なんだか、心を裸に剥かれて乱暴された気がする。バカにしないでっ!訴えてやるんだからっ!
【無人島229日目】西川美和 "きのうの神様" [BOOK]
229日目。前回、コレちゃんこと是枝裕和監督の映画『奇跡』について書きましたが、ボクの好きな映画は得てしてこういうドキュメンタリー・タッチの渋チンな映画が多いです。特撮&3Dのザ・ハリウッドな映画も観ないではないですが、観た後に心にすーっと染み入るのは、低予算ながらもなんとかアイデアを絞り出して制作したような、単館系の映画が多いのです。海外の監督でいうとケン・ローチやダルデンヌ兄弟、そして最近の日本人映画監督だと西川美和監督の作品にヤラれます。
【無人島228日目】寺尾紗穂 "骨壺" [CD]
228日目。先日、今話題の映画『奇跡』を観てきました。『誰も知らない』で親に見捨てられた子供たちの「孤独」を描ききった是枝裕和監督が、今回は大人たちに温かく見守られながら、自我と共生を学んでいく子供たちの「成長」を描いています。なによりも、主演の「まえだまえだ」がすばらしい! 弟くんは天才的にかわいいし、お兄ちゃんの渋チンな演技にも泣かされます。「まえだまえだ」という兄弟の、少年時代のピカピカな笑顔が映っているということだけでも、この映画は充分に「奇跡」だと思えるのです。
【無人島227日目】Simone White "Bunny In A Bunny Suit" [CD]
227日目。ほんの10年くらい前までは、CMなどで耳にした気になる曲のタイトルや歌手名が分からないと、調べるには結構な苦労をしておりましたが、最近はネット検索や、iPhoneの曲目サーチアプリを使えば、どんな歌でも案外簡単に判明できるようになりました。便利になったものでございます。その歌が掛かるかどうか分からないラジオ番組を延々と録音したり、CDショップの店員の前で「この歌を探してるんです」と宣言し、その場で歌ってみせるなどの荒行も今は昔。そのうち曲を思い浮かべただけで、勝手に脳内ダウンロード!なんていう時代がくるのやも知れません。
【無人島226日目】きいやま商店 "さよならの夏" [CD]
226日目。ボクには「幼なじみ」という存在がおりません。子供の頃から現在までずーっとコンスタントに会っているという人間は1人もおらんです。若い頃からフラフラとあちこちに生活の場を変えていたせいでしょう、知人友人の数は決して少なくないと思うのですが、細く長くという付き合いには恵まれませんでした。親兄弟ですら、もう一緒に住まなくなって20年以上経つので、そう考えるとボクの人生のそれぞれの時代を、1から10までぜーんぶ知ってるって人は、自分以外は誰もいないんですな。そんなの誰でもそうなのかも知れませんが、考えるとなんだかさみしい気もします。自叙伝でも書いてみんなに配ろうかしら。プリーズノーミーモアー!
【無人島225日目】竹原ピストル "SKIP ON THE POEM" [CD]
225日目。元・キャンディーズのスーちゃんがご他界されました。ボクは「キャンディーズ」がデビューした年、小学校1年生でしたから、生まれてはじめて認識した「アイドル」という存在は彼女たちだったかもしれません。子供ながらに「この3人やったらスーちゃんが一番タイプやな」などと、ませたことを考えておりましたよ。あれから30余年。享年55歳とは早過ぎる。軽く手を振り、私たち、お別れなんですね。合掌。なむなむ。
【無人島224日目】中島みゆき "肩に降る雨" [CD]
224日目。震災が起こってからしばらく、ACにジャックされていたテレビのコマーシャル枠も、先週あたりからようやく通常の企業CMが流れるようになってきました。どの企業もこの状況下で、今何をPRすべきかを短期間で打ち出し、おそるおそる(?)といった感じでCMを流しておりますが、ボク的に最も秀逸だと思ったのは、サントリーのコマーシャル。著名人に故・坂本九氏の名曲をリレーで歌わせるという構成は、シンプルながら力強いし、ビジネス文書のような四角四面のメッセージを流すよりは、はるかに企業センスの伝わるCMだと思います。
【無人島223日目】Bank Band "to U" [CD]
223日目。3月11日に起きた『東北地方太平洋沖地震』。皆さんはご無事だったでしょうか? 私は東京住まいなので特に被害もなく、通常通りに生活しておりますが、テレビやネットで東北地方の被害状況を見るたびに、これが21世紀の日本なのかと目を疑うばかりです。被災された皆さんには、本当にかける言葉すら思いつかないほどだし、ぬくぬく生きている自分が申し訳ないような気持ちでいっぱいです。ちょっと今は手持ちがないんですが、来週お給料が入ったらできる限りの募金をさせていただきます。
【無人島222日目】Adhitia Sofyan "Quiet Down" [CD]
ぞろ目の222日目。200日目に登場した、アメリカ・サンディエゴ在住で、ボクのミュージック・ソウルメイトであるラリー君。知り合った当時から彼は、スターバックスの店長として働きながら、いつしか自分のお店を持つことを夢見て頑張っていたのですが、なんと先月サンディエゴのお洒落エリアに念願のカフェをオープンしました。パチパチパチ! ラリー、うぇいつーごー! そのおしゃカフェの名前は「Empire House」。訳して「帝国屋敷」。でっかく出たな、ラリー! サンディエゴに行く機会があれば、皆さんもぜひ「帝国屋敷」にお立ち寄りください! 詳しくはWEBで!
■Empire House
http://www.empirehousesd.com/
【無人島221日目】Everything But The Girl "Time After Time" [CD]
221日目。今から10年以上前の話ですが、ボクはアメリカのロサンゼルスで働いていたことがあります。本当はニューヨークに住みたくて、現地の日本語出版社に入社したつもりが、なぜか新オフィスの立ち上げスタッフとして、単身ロサンゼルスへ赴任となったのです。友人も知人もいない異国の土地にひとりぼっちで飛ばされ、ボクは相当ビビっていたと思います。唯一の頼み綱は「困ったらこの人を頼れ」と社長から渡されたメモ。そこにはロサンゼルスで印刷工場を経営している、Iさんという日本人の方の名前が書いてありました。
【無人島220日目】長渕剛 "MOTHER" [CD]
220日目。半年くらい前に仕事用の携帯電話を調達したのですが、その番号に時折、間違い電話が掛かってきます。間違い電話の主はいつも同じで、多分ボクの母親と同い年くらいの老婦人。最初のころは「間違ってますよ」とお伝えし、先方もそのたびに「失礼いたしました」と丁寧に電話を切るのですが、数分するとまた掛かってきます。この半年の間にそんなやりとりを5〜6回は繰り返したでしょうか。たまに留守番電話にメッセージが残されていて、そこにはちっとも連絡をよこさない息子に宛てた、「元気にしてるの?たまには声を聞かせなさい」という、切なくも温かい母親の気遣いが吹き込まれています。
【無人島219日目】とんちピクルス "とんちピクルス" [CD]
219日目。「初体験」つうのはいくつになってもドキドキするもので、年を重ねたからと言って、何ごとにも動じなくなるというのは、少なくともボクにはないようです。初めて行く場所、初めて会う人、初めてやってみること。過去の経験から予測程度はつくようになりましたが、自分のチンクリな予測など遥かに上回るサプライズがあるほうが面白いし、そのドキドキはきっと、なくしてはいけない種類の感情ではないかと思うのです。
【無人島218日目】Adele "21" [CD]
218日目。先日夜中に目が冴えてしまい、このブログで書き散らかした自分の過去ログを読み返しておったのですが、改めて自分の文才ナッシングさを痛感いたしました。特に思い入れが強い作品になると、もうグダグダ。「素晴らしいです!」「超イイです!」など、なんの説明にもなっていない表現をシュプレヒコールのごとく連呼し、ホメ殺しした後「あとはご自分で聴いて下さい!」などと放り投げるテイタラク。こんなんじゃ読んで下さっている方も辛いでしょう。以後、もっと皆様に分かりやすいレビューが書けるよう精進させていただきます。さて、本日はアデルのニューアルバムのご紹介です!アデル!超イイです!
【無人島217日目】Ellie Goulding "Bright Lights" [CD]
217日目。明けましてって、もう1月も半ばを過ぎようとしておりますが、おめでとうございます。今年もどうぞよろしくお付き合いいただければ幸いです。さて、このブログは2006年からスタートしておりますので、なんと今年で5年目に突入です。5年かけて217本しか書いておらず、相当な寡作野郎なのは自分でも重々承知なのですが、このナチュラル・ボーン・飽キッパーなボクにしてみると、よく続いてるほうではねえか?と我ながら感心しておる次第です。焦るな、オレ。ゆっくりいこうぜ。
【無人島216日目】Chris Rea "Driving Home For Christmas" [CD]
216日目。クリスマスです。日本人にはまったくもって関係のない内容のお祭りにも関わらず、子供の頃からサンタだ!プレゼントだ!と刷り込みされてきたので、四十路を過ぎた今でも、この時期にリングベルの音やイルミネーションを見ると、ワクワクした気分になります。やっぱ寒いっていうのもいいですよね。これがキリスト様がお生まれになったのがお盆の時期とかだったら、こんな盛り上がらなかったかも。汗だくでローストチキンとか食いたくないしね。ってそんなことはどうでも良くて、今日はクリスマスソングのお話。
【無人島215日目】大貫妙子 & 坂本龍一 "UTAU" [CD]
215日目。向田邦子氏の有名なエッセイに『眠る盃』という短文があります。唱歌『荒城の月』の一節「巡る盃 影さして」を、「眠る盃 影さして」だと勘違いしていたという回想をベースに、戦前の家族の思い出を見事に描いた秀作です。特に子供の頃、夜遅くまで続いた宴会の後片付けを手伝った時にみた、盃に残った酒のゆらりとした感じを「眠っているよう」だと綴るその感性には、ハッとさせる鮮やかさを覚えます。ボクには彼女のようなセンスもボキャブラリーもないので、上手く伝えられる自信はありませんが、最近似たような体験があったのでちょっと書いてみます。
【無人島214日目】Kimonos "Soundtrack To Murder" [CD]
214日目。何かを見たり聞いたりすると、なんの脈絡も無く別のジャンルのものを思い浮かべてしまう。そんな経験はございませんでしょうか? 例えばボクは、ノラ・ジョーンズの『Don't Know Why』を聴くと、なぜだかエドワード・ホッパーというアメリカの画家の絵を思い浮かべます。海辺の家でぼんやりベッドに腰を掛けている絵が、なぜかこの歌とシンクロするのです。あと、コールド・プレイの『Yellow』は、月の出ている夜のサンディエゴのハイウェイの景色が浮かびます。これはただ、この歌が流行っていた時にボクがサンディエゴに住んでいただけの話なのですが、10年ほど経った今も『Yellow』を聴くと、一瞬だけ夜のハイウェイを運転している気分になるのです。
【無人島213日目】Copeland "You Are My Sunshine" [CD]
213日目。マガジンハウスの雑誌『BRUTUS』の最近の号で、「せつない気持ち」を特集した回がありました。秋も深まるこの季節、楽しいよりもおもろいよりも、日本人は「せつない」を求めるのでしょう。特集の中にもあったのですが、英語で「せつない」を表す単語というのはないんですね。近い意味合いの「heartrending(胸が張り裂ける)」「it pains me(苦しい)」だと、「せつない」の持つあの「甘さ」みたいなのが足りない。言葉がないということは、そういう感情的文化が発達していないということなのかも知れませんが、この人たちの音楽を聴いていると、いやいやそんなはずはないだろう、とも思うのです。
【無人島212日目】Mountain Man "Made The Harbor" [CD]
212日目。先日、Perfume@東京ドームに行ってまいりました。11年目を迎えた彼女たちの一夜限りのスペシャルライブ。会場は5万人もの観衆で埋め尽くされ、ちょっと異様な熱気です。Perfumeのライブ恒例のコール&レスポンズでは、あ~ちゃんが会場を「ここからここまではニンジンね!」などとカレーに入れる野菜の属性で振り分け、ボクはタマネギになりました。タマネギかぁ。渋いなあ。などと、ちょっとテンション低めだったのですが、「でも全員『お肉』ね。だって好きでしょ?お肉!」と肉の属性ももらいウキウキに(←意味不明)。「(あ~ちゃん)タマネギー!」「(タマネギの人たち)うおーっ!」「(あ~ちゃん)お肉ー!」「(全員)おっにくーっ!」みたいな。40過ぎて何やってんだろうとは露にも思わず、どっぷりPerfumeワールドに浸かってきました。いやはや、楽しかった。3人の女の子が身振り手振りで5万人を導いていく姿は、ちょっと神秘的なほどで、なるほどこれがいわゆる『ネ申』なのかと思いました。たぶん違うけど。
【無人島211日目】Gayngs "Relayted" [CD]
211日目。AKBなんとかっていうのが人気だそうです。可愛らしい女の子をひとクラス分集めれば、そりゃ単純に嬉しかろうと思うのですが、それが入れ替わり立ち替わりとなれば、倍以上の延べ数がいるワケで、トコロテンつうか、ワンコソバ状態なワケですな。収集に歓びを感じるフィギュアやトレカで育った世代の子供たちにとっては、これはもう垂涎モンでしょう。すっかりオッサンであるところのボクは、おニャン子クラブの亡霊を見ているようで、どうも各人の行く末を案じてしまうのですが、昨日までの経験とか知識なんか!荷物なだけ!なので、余計なお世話なのでございましょう。