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【無人島270日目】U2 "Songs Of Innocence" [CD]

Songs Of Innocence

Songs Of Innocence

  • U2
  • 発売日: 2014/09/10
  • メディア: CD

270日目。日本時間の本日未明に米カリフォルニアのクパチーノで行われたアップル発表会で、かねてより噂されていた「Apple Watch」なるものが紹介されました。いよいよ時代は「うぇあらぶる」ってヤツですな! ……うーん。「Google Glass」が発表された時も思ったのですが、「うぇあらぶる」ってヤツが、超イカしているのか、そうでもないのか、今のところボクにはどうにも判断できません。世代のせいなのか、この系のアイテムは、子供の頃に親しんだSFアニメの七つ道具と被ってしまいます。例えば「ジャイアントロボ」とか、もしくは「ウルトラセブン」とかね。ガキの頃はむっちゃ欲しかったけど、あれから40年近い年月を過ぎて、今ごろ「ハイ出来たよ」って出されても、四十路過ぎてコレつけるんですか?!みたいな照れくささがございます。でもそれもこれも含めて、なんともドキドキするアイテムですな。349ドルですって、奥さん。むむむ。どうするどうする?!

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【無人島269日目】ヘンリー・ディヴィッド ソロー "孤独の愉しみ方" [BOOK]

孤独の愉しみ方―森の生活者ソローの叡智 (智恵の贈り物)

孤独の愉しみ方―森の生活者ソローの叡智 (智恵の贈り物)

  • 作者: ヘンリー・ディヴィッド ソロー
  • 出版社/メーカー: イースト・プレス
  • 発売日: 2010/09/01
  • メディア: 単行本

269日目。もうすでに1ヶ月ほど前の話になりますが、アメリカの名優、ロビン・ウィリアムズ氏がご他界されました。ガープの世界、グッドモーニング・ベトナム、いまを生きる、フィッシャー・キング、グッド・ウィル・ハンティング。いつも抑圧的な体制に押しつぶされそうな弱者の側に立ち、正義を貫くために身を挺して戦う等身大のヒーローを、飄々かつ颯爽と演じておられました。特に『いまを生きる』は、当時まだ大学生だったボクの、自我と他我に迷うフニャフニャでグニョグニョの「自己意識」というぬかるみに、ガツンと大きな杭を打ってくれた映画でした。物事を深く考えること、孤独を愛すること、自然を愛し詩を読むこと。映画を観ながら、あのパブリックスクールの教室に自分も席を置いているかのような気持ちで、キーティング先生の型破りかつ思慮深いその一言ひとことに、背中を押されるような、なにかを許されたような、不思議な気持ちになったものでした。オーキャプテン、マイキャプテン。

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【無人島268日目】松任谷由実 "MODÈLE" [CD]

POP CLASSICO

POP CLASSICO

  • アーティスト: Yumi Matsutoya,Masataka Matsutoya
  • 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック
  • 発売日: 2013/11/20
  • メディア: CD

268日目。「音楽を聴いていたら映像が浮かんできた」という話はそれほど珍しくないと思うのですが、逆に「映像を観ていたら音楽が聴こえた」という体験はどうでしょうか? 例えば、ロシアの作曲家・ムソルグスキーさんは、友人の画家の遺作展で見た10枚の絵画に喚起されて、あの有名な組曲『展覧会の絵』を作ったのだそう。ふーん。ボクにはその手の感性はインストールされていないようなのですが、唯一思い浮かぶのはロンドンのナショナル・ギャラリーに展示されているドイツ人画家・フリードリヒの『聖堂のある冬景色』。この絵を見ると、ボクは反射的に8日目に紹介したヤン・ガルバレクの『Officium』というアルバムを思い出します。たぶん「どっちも寒そうだし宗教っぽいよね!」という短絡的な連想か、初めてこの絵を鑑賞した時にウォークマンで『Officium』を聴いていただけだと思うのですが、ボクの中ではガルバレクさんの切ないサキソフォンが、いつもこの絵の中に流れています。

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【無人島267日目】Keith Jarrett / Charlie Haden "Last Dance" [CD]

Last Dance

Last Dance

  • アーティスト: Keith Jarrett / Charlie Haden
  • 出版社/メーカー: Ecm Records
  • 発売日: 2014/06/12
  • メディア: CD

267日目。当初このブログはあるポータルの企画から始まりました。2006年にその企画が終了するにあたり一度ブログもクローズし、その後ドメインを変更して再開したのですが、その一旦終了の最後のレビューで、ボクはチャーリー・ヘイデンとパット・メセニーの『Beyond The Missouri Sky』というアルバムを紹介しました。当時まだブログが再開することも決まっていなかったので、最後のレビューでは「本気でオレが無人島に持っていくCDってなんだろう?」と自問した末に、このアルバムを選んだのを覚えています。あれから8年経ちましたが、いまだにボクはこのCDを選ぶと思います。なんなら墓に入れてもいい。そのくらい好きなのです。

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【無人島266日目】Sam Smith "In The Lonely Hour" [CD]

In the Lonely Hour

In the Lonely Hour

  • アーティスト: Sam Smith
  • 出版社/メーカー: Capitol
  • 発売日: 2014/05/22
  • メディア: CD

266日目。先日何を間違ったのか、うら若い女性の恋愛トークに混ぜていただくという貴重なオポチュニティに恵まれました。主役は失恋ホヤホヤの20代の女性。元カレとは円満にお別れした体(てい)になっているのですが、実はまだまだ未練ドップリ。なのに元カレはすでに新しい恋に向けて動き始めていて、彼女は「別れても親友でいよう」という約束のもと、その新しい恋の相談に乗っちゃったりしているのだとか。自分のピエロっぷりを面白おかしく語りながらも、その胸の内側で吹き荒れるゴーゴーという嵐の音が、ボクの耳にも確かに聞こえました。ここはアダルトな男性として、気の利いたアドバイスの1つや2つかましたいところなのですが、いかんせんヘタレ、慰めの言葉も激励の喝も思い浮かばず、「わかるぅ〜」などという女子力高めの相槌をうちまくるくらいしかできないテイタラクなのでした。

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【無人島265日目】矢野顕子 "ピヤノアキコ。" [CD]

ピヤノアキコ。~the best of solo piano songs~ (SACD-Hybrid)

ピヤノアキコ。~the best of solo piano songs~ (SACD-Hybrid)

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: エピックレコードジャパン
  • 発売日: 2003/10/01
  • メディア: CD

265日目。先日ジャズピアニストの奇才、キース・ジャレットのソロコンサートに行って参りました。たった一度きり、その場限りのメロディを即興で紡ぐジャレット氏の演奏には、その集中力を維持するために「完全な静寂」が必須とされておりますが、そのせいか開演前から会場はなんだか物々しい雰囲気に。何度も繰り返される「静かにしててよね! キースがヘソを曲げたら、あんたたちのせいだからね!(←意訳)」という脅しにも似た主催者側のアナウンスに、今のうちにやっとけ的な空咳や、さっきしたばかりなのになぜか落ち着かない尿意に、客席はテスト前の試験会場のようなざわざわ感。いよいよ明かりが落ち演奏が始まると、今度はちょっとでも咳をしようものなら吊るし上げを喰らいそうなピリピリとした緊張が漂いはじめ、本番に弱いボクは理由もなくお腹が痛くなりそうでした。

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【無人島264日目】森絵都 "クリスマスイヴを三日後に控えた日曜の……" [CD]

異国のおじさんを伴う

異国のおじさんを伴う

  • 作者: 森 絵都
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2011/10
  • メディア: 単行本

264日目。「高級百貨店」なんて場所は、ガラじゃないのであまり行きませんが、たまに贈り物などを見繕わなければいけなくなると、ボクは「新宿伊勢丹」に出向きます。アールデコ調の外装、二層吹き抜けの入り口、アンモナイトが埋まった大理石の階段、白く発光したフロア。ロンドンで言えば「ハロッズ」、ニューヨークで言えば「バーグドルフ」のような「老舗ですけどなにか?」的な高圧感にゾクゾクします。ブランドショップとレストランが併設された駅ビルや、全面ガラス張りのファッションデパートの方が、はるかに気安く便利なのですが、良いものを知っている気の置けない友人に贈るちょっとした「サプライズ」を探すのなら、やっぱり伊勢丹。店員にナメられないように(そもそもナメた態度の店員なんて一人もいないのですが)、わざわざ買い物に行くためだけに着替えたりする、その自分のちっちゃさゆえの面倒くささも、たまには良いのです。

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【無人島263日目】上田知華+KARYOBIN "線" [CD]

Neo Standards

Neo Standards

  • アーティスト: 上田知華+KARYOBIN
  • 出版社/メーカー: ウルトラ・ヴァイヴ
  • 発売日: 2003/11/15
  • メディア: CD

263日目。先日、友人に誘われて「似顔絵教室」とやらに参加してきました。人の顔の特徴の捉え方と、それを描くときのコツを教えてもらいながら、実際に鉛筆で似顔絵を描いていくというレッスンなのですが、これがとても楽しいのです。生来絵を描くのは好きなほうでしたが、ここのところ何をするにせよコンピュータに頼ってしまい、紙と鉛筆で何かを描くという作業から長らく遠ざかっていたことを改めて実感。白い紙に鉛色の線で描き始めると、脳ミソから気持ちよくなる分泌液がジャブジャブと温泉のように涌き始め、湯気で霞んでゆくように周りの景色がスーッとフェードアウト。自分と紙と鉛筆しかない世界の中で、流れてくるのは昔に聴いたこんな歌でした。

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【無人島262日目】キセル "君の犬" [CD]

magic hour

magic hour

  • アーティスト: キセル
  • 出版社/メーカー: カクバリズム
  • 発売日: 2008/01/23
  • メディア: CD

262日目。我が家には「パープルパロットファイヤー」という種類の熱帯魚がおりました。名前は競走馬のようですが、容姿は太り過ぎの金魚に似て、口元がいつも笑っているようで、とても愛らしいのです。しかし気性はかなり荒く、最初は3匹おったのですが、狭い水槽の中でバトル・ロワイヤルを繰り広げ、勝ち残ったウィナーの一匹が、長らく我が家で悠々自適に暮らしておりました。エサをもりもり食べ、当初は全長5センチほどの小ぶりな魚だったのに、あれよあれよと3倍強に膨らみ、エサをやろうとする主人の手元までジャンビング・ゲットをかましてくる、ランブルなフィッシュでした。そんなこんなで5年ほど一緒に暮らしましたが、先日仕事が遅くなり深夜に帰宅したところ、なぜか水槽の外で冷たく(?)なっていました。たぶん帰りが遅い主人に腹を立て、力任せに水面ジャンプをかましたところ、水槽のふちを飛び超えてしまい、そのまま事切れてしまったのでしょう。享年おおよそ5歳半。死に様までワイルドだったボクのルームメイトのために、今日はこの歌を。

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【無人島261日目】小泉今日子 "Koizumi Chansonnier" [CD]

Koizumi Chansonnier(通常盤)

Koizumi Chansonnier(通常盤)

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: ビクターエンタテインメント
  • 発売日: 2012/10/24
  • メディア: CD

261日目。どちらかというと、というか、相当テレビに疎いボクは、昨年大流行した『半沢直樹』も『あまちゃん』も、一度も見たことがございませんでした。ちょっと前に話題になった『家政婦のミタ』も見なかったな。だって、毎週忘れずにドラマを見るって結構しんどいし、予約録画するとどんどん溜まっちゃって、見る前にお腹がいっぱいになっちゃう。どうせなら一気に根を詰めて見たいほうなので、先週あたりから『あまちゃん』のDVDをTSUTAYAレンタルで大人借りをして見始めております。じぇじぇじぇ! 超おもしれー! ストーリーも面白いし、会話もかわいいし、登場人物の誰もが愛らしい。世間から1年遅れで、ようやく今『あまちゃん』にすっかりどっぷりハマっております。

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【無人島260日目】Lemon Jelly "SPACE WALK" [CD]

Lost Horizons

Lost Horizons

  • アーティスト: Lemon Jelly
  • 出版社/メーカー: Xl Recordings
  • 発売日: 2003/07/15
  • メディア: CD

260日目。先日、今話題の映画『ゼロ・グラビティ』を鑑賞してきました。いやはやスゴイ映画ですな。CGのクオリティやVFXの美しさはもちろんのこと、「生きる」というシンプルかつダイレクトなテーマのもと、中だるみのまったくないパーフェクトな脚本と、混乱、恐怖、孤独、絶望、覚醒、勇気、歓喜という人間の持つほぼすべての感情を、一人で演じ切ったサンドラ・ブロックの演技力には、ただただ感服です。ボクは豊島園のIMAXで観たのですが、3D映像のあまりの迫力に、自分が宇宙に浮かんでいる感覚に陥り、鑑賞後、体が本当に「グラビティ」を感じるほどのトリップ感で、映画を観たというよりもアミューズメントパークのアトラクションに90分乗っていたような、不思議な疲労感に襲われました。

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【無人島259日目】Glenn Frey "The One You Love" [CD]

No Fun Aloud

No Fun Aloud

  • アーティスト: Glenn Frey
  • 出版社/メーカー: Elektra / Wea
  • 発売日: 1994/05/24
  • メディア: CD

259日目。先日遅い夏休みをいただきタイまで行ってきました。タイを訪れるのは3度目、22年ぶり。前回(1991年)に訪れた時、バンコクは街中が排ガスと悪臭に覆われ、道路は大渋滞とクラクションの波で揺れ、無法者のトゥクトゥクがものすごいスピードで細道を駆け抜け、その脇には物乞いがいたるところにねぐらを構えているという、なんというか「ザ・第三世界」のイメージだったのですが、今回22年ぶりに訪ねてみると、その変貌っぷりにビックリ。当時はなかった近代的な高架鉄道や地下鉄が張り巡らされ、トゥクトゥクの代わりにカラフルなタクシーが街を彩り、シャレたデザインの高層マンションやショッピングモールがあちこちに立ち並んでいるのです。22年。変わるなというほうが無理なほど、長い時間が過ぎたことを改めて実感し、残念なような、ホッとしたような、不思議なキモチになったのです。

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【無人島258日目】Joni Mitchell "A Case Of You" [CD]

ブルー

ブルー

  • アーティスト: ジョニ・ミッチェル
  • 出版社/メーカー: ワーナーミュージック・ジャパン
  • 発売日: 2013/07/24
  • メディア: CD

258日目。我が家にはトイレと脱衣所が一緒になった、いわゆるサニタリールーム(ってほどシャレたものではない)があるのですが、最近その部屋の壁の柔いところに穴を空けてしまい、みっともないので、シールを貼ってごまかすことにしました。で、先週末アルファベットのレタリング・ウォールステッカーを購入。早速文字を貼ろうと思ったのですが、はてさて一体なんて言葉にいたしましょうか。便器に腰掛けた正面の壁なので、あんまり金言・格言的な偉そうな言葉にしてしまうと、出るモノも出なくなってしまいます。かといって、いい歳したチョンガーひとり暮らしのトイレに、LOVEだのPEACEだの書いてあってもキモチ悪いでしょう。あまり意味がなさそうで、でもボク的に好きなフレーズってなんだろう。トイレでうんうん一思案。

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【無人島257日目】高階杞一 "早く家に帰りたい" [CD]

早く家へ帰りたい

早く家へ帰りたい

  • 作者: 高階 杞一
  • 出版社/メーカー: 夏葉社
  • 発売日: 2013/05
  • メディア: 単行本

257日目。先週、歌手の藤圭子さんがお亡くなりになられ、ご息女であられる宇多田ヒカルちゃんと元旦那様の宇多田照實氏が、今週ウェブ上でそれぞれコメントを発表されました。ボクは藤圭子さんのほとんど何も知りませんでしたが、ふたりのコメントには、長年に掛けて愛する人の心が病んでいく様を、見守ることしかできなかった家族の、無念と後悔が文面に滲んでいて、図らずも胸を突かれました。特にヒカルちゃんの「悲しい記憶が多いのに、母を思う時心に浮かぶのは、笑っている彼女です」という一文には、その境遇の不憫さとともに、そのまま彼女の描く歌の一節にもなりそうで、宇多田ヒカルというアーティストの根っこの一部が見えるような気がしました。

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【無人島256日目】竹原ピストル "諸々、大丈夫だよ" [CD]

SKIP ON THE POEM

SKIP ON THE POEM

  • アーティスト: 竹原ピストル
  • 出版社/メーカー: ペルメージレコード
  • 発売日: 2011/04/27
  • メディア: CD

256日目。先日、Facebookを通じて小学校時代の女子同級生からメッセージをいただきました。彼女は3〜4年生にかけてのクラスメイトで、当時頻繁に遊んでいた友人のひとり。まだ思春期にも達しないガキでしたから、恋とか異性とかそういう視点はまったくなく、純粋にとても気が合って仲良くしていた女の子でした。小学校卒業以来、もう30年以上も音信のなかった彼女からの突然のメッセージには、Facebookで旧友を辿っていたら偶然ボクを見つけたこと、懐かしくて思わずメッセージを書いていること、あれから諸々あって、辛いこともたくさん経験したが、どうにか今は元気でやっていることなどが、明るい筆致で綴られていました。「諸々」の詳細はなにも書かれておりませんでしたが、おおよそ並々ならぬ苦労があっただろうことが文面から推察され、それを乗り越えた人間の持つ、優しさと強さに溢れたメッセージでした。

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【無人島255日目】荒井由実 "ひこうき雲" [CD]

ひこうき雲

  • アーティスト: 荒井由実
  • 出版社/メーカー: EMI RECORDS JAPAN
  • 発売日: 2013/07/03
  • メディア: CD

255日目。スタジオ・ジブリ最新作『風立ちぬ』。みなさまはもうご覧になりましたでしょうか? ボクは先週末に鑑賞してきたのですが、いやはや、実に素晴らしかったです。『紅の豚』で描いたポルコ・ロッソのロマンティシズムと、『崖の上のポニョ』の濃度の高いイノセンスと、『おもひでぽろぽろ』の等身大の痛みと切なさを混ぜ込んだ、スタジオ・ジブリの総決算のような作品で、『となりのトトロ』のように世代を超えた共感はないかもしれませんが、マジメに仕事に励み、マジメに恋に悩んで生きてきた30代以上の諸氏には痛いほどグッサリと刺さる作品ではないでしょうか。さほどマジメに生きてきたワケではないボクですが、それでもラストシーンでは胸を鷲掴みにされてしまいました。

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【無人島254日目】寺尾紗穂 "青い夜のさよなら" [CD]

青い夜のさよなら

青い夜のさよなら

  • アーティスト: 寺尾紗穂
  • 出版社/メーカー: ミディ
  • 発売日: 2012/06/06
  • メディア: CD

254日目。先月、富士山が「世界文化遺産」に登録されました。パチパチパチ! 素晴らしいですな! ところで、せかいぶんかいさんってなんだ? ちょっと調べたところ、世界遺産には「文化遺産」「自然遺産」「複合遺産」の3種類があるのだそう。「自然遺産」は自然美が素晴らしく、地球の歴史上のある段階を顕著に残しているものが対象で、日本でいうと「屋久島」がそれにあたります。「文化遺産」は人類の歴史上で意味のある建築物や遺跡などが対象で、今回の「富士山」はこっちになります。( 「複合遺産」はその両方を兼ね備えている場合が対象です )。つまり富士山は「自然美がスゲーな!」っていうことで選ばれたのではなく、「万葉集とか浮世絵とか、世界的にも有名な多くの芸術作品の中心に富士山があったよね。だから富士山ってスゴイんだね!」っていう方向で選ばれたらしいです。確かに実際登ってみると、岩ゴツゴツ&あちこちにゴミで、お世辞にも自然美って感じじゃないですが、夕暮れ時にオフィスビルの窓から遠くぼんやり眺めていると、なんとも詩情を誘う、美しい山だなあと思うのです。

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【無人島253日目】元ちとせ "ひかる・かいがら" [CD]

ハイヌミカゼ

ハイヌミカゼ

  • アーティスト: 元ちとせ
  • 出版社/メーカー: EPICソニー
  • 発売日: 2002/07/10
  • メディア: CD

253日目。以前ある仕事で、ハワイに住む日本人女性にインタビューをさせてもらったことがあります。日本にいるときからスキューバダイビングが好きだった彼女は、趣味が高じて会社を退職、ハワイはハワイでも、ホノルルのあるオアフ島ではなく、まだ火山活動も活発なハワイ島に移住し、現地でダイビングのインストラクターとして活躍されておりました。インタビューの中で「どうしてハワイ島だったんですか?」というボクの質問に、彼女は少し考えたあと、こんな風に答えてくれました。

「自分の足にピッタリあう靴を見つけた感じなんです。一度履いたらあまりの心地よさに、もう他の靴は履けなくなっちゃったし、今では脱ぐことすらできなくなってしまった。私にとってこの島はそんな感じです」。

もう10年以上も前の話ですが、ボクは今でも「住むべき場所」について考えるとき、この言葉を思い出します。

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【無人島252日目】村上春樹 "日々移動する腎臓のかたちをした石" [BOOK]

東京奇譚集

東京奇譚集

  • 作者: 村上 春樹
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2005/09/15
  • メディア: 単行本

252日目。ボクがデザイナーという職業を生業にしはじめて、今年で17年になります。最近はディレクターなどという偉そうな肩書きをもらい、自分でデザインをする機会はあまり多くありませんが、それでも己の好きな分野の仕事に携わることができ、曲がりなりにも今日まで食いつないでこれた事を考えると、自分はずいぶんラッキーなほうだったと思います。ただ最近、四十路も折り返し地点が見え始め、陽の傾きかけた西の空にぼんやりと「もっと他にもなにかあったのではないか?」などと思ったり。不惑。そして天命。昔の人は偉かったワケです。

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【無人島251日目】坂上秋成 "惜日のアリス" [BOOK]

惜日(せきじつ)のアリス

惜日(せきじつ)のアリス

  • 作者: 坂上 秋成
  • 出版社/メーカー: 河出書房新社
  • 発売日: 2013/04/11
  • メディア: 単行本

251日目。五月の雨は、ひと降りごとに夏の匂いが濃くなっていくような気がします。みなさまはいかがお過ごしでしょうか。すっかりさっぱりブログをさぼっておりましたが、ボクは元気です。四月から弊社にも新入社員が入り、あまり絡みもないのですが、歓迎会などでおそるおそる親御さんのご年齢を聞いてみたりすると、ボクと同学年だとの回答に軽度の発作を起こしたりしていました。ちょっと前までは「10歳も違うの!?」「干支が一緒!?」あたりでオロオロしておりましたが、20歳以上も違うとなると、それはもう同じ土俵に乗せていただくこと自体が間違っているような、落ち着かない気持ちになります。そしてそれは会社だけでの話ではなく、世間一般の中で最近たびたび遭遇する感情だったりします。

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【無人島250日目】Tom Odell "LONG WAY DOWN" [CD]

Long Way Down

Long Way Down

  • アーティスト: Tom Odell
  • 出版社/メーカー: Columbia
  • 発売日: 2013/04/15
  • メディア: CD

250日目。今週、英国最大の音楽祭『BRIT Awards 2013』が開催され、各受賞アーティストおよび作品が発表されました。最優秀男性ソロおよびブレイクスルー賞は、ロンドン出身の新星シンガーソングライター「ベン・ハワード」。最優秀女性ソロおよび最優秀アルバム賞には、ロンドン・オリンピック開会式でパフォーマンスした「エミリー・サンデー」。最優秀グループは、本年度グラミー賞でアルバム・オブ・ザ・イヤーを受賞したばかりの「マムフォード・アンド・サンズ」が選ばれました。皆様には聞き覚えのないアーティスト名ばかりかも知れませんが、UKミュージックオタのボクにしてみると、この3組は納得な顔ぶれです。エミリー、よかったじゃねえか!苦労したもんな!お、ベン!お前って男はほんとラッキーな奴だな!ってなモンです(←意味不明)。そして毎年話題となる審査員特別賞(クリティックス・チョイス)には「トム・オデル」! ん? 誰?

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【無人島249日目】前園直樹グループ "東京の街に雪が降る日、ふたりの恋は終わった。" [CD]

火をつける。前園直樹グループ第一集。

火をつける。前園直樹グループ第一集。

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: うたとことば。
  • 発売日: 2009/12/09
  • メディア: CD

249日目。本日東京は、今年二度目の雪が降っておりました。寒いし、電車は遅れるし、足下はぐじゅぐじゅだしで、生活上は面倒なことばかりなのですが、「雪」=「遊べる」という子供の頃からのすり込みなのでしょうか、ボクは未だに雪が降るとワクワクします。朝カーテンを開けて雪が降っていると、四十半ばにして「わぁ!雪だぁ!」と声が出てしまいます。今日はそんな、雪ごときで自分を抑制できずに、一人きりで声を上げてしまう危ない四十路のオッサンが、雪の日にあなたと一緒に聴きたいおすすめソングをご紹介します。(←怖い)

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【無人島248日目】ビートたけし "嘲笑" [CD]

嘲笑

嘲笑

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: ビクターエンタテインメント株式会社
  • 発売日: 1993/06/23
  • メディア: CD

248日目。先日友人に誘われて、生まれて初めて「茶会」というものに参加してきました。ボクがお邪魔したのは東京・神楽坂に教室を構える「芳心会」の初釜茶会。門構えの静謐さに、酔った勢いで「イクイクー!」なんて言ってしまったことを強烈に猛省しつつ、おずおずと席入り。暑くもないのになんで扇子を持つの? このチリ紙はお腹が痛くなった時のため? などなど、右も左も分からないことだらけのウレシハズカシ初体験でしたが、まるで見知らぬ時代へタイムスリップしたかのような、SF的小旅行気分を堪能させていただきました。

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【無人島247日目】やくしまるえつことd.v.d "アラビアンリップ" [CD]

Blu-Day(DVD付)

Blu-Day(DVD付)

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: 徳間ジャパンコミュニケーションズ
  • 発売日: 2010/04/07
  • メディア: CD

247日目。週末、アン・リー監督最新作『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』を観てきました。CGてんこ盛りのお子様向けファンタジック・アドベンチャーかと思いきや、深いヒューマニズムと哲学的寓話に満ちた物語で、ストーリーの中にぐいぐい連れ去られて行く圧倒的な牽引力に酔いました。さすがアン・リー監督ですな。物語の前半に語られる、主人公のどうでもよさそうな思い出話が、結末にかけて騙し絵のようにあぶり出されて行くストーリーテリングは見事です。CGは確かにスゴイし、3Dで魚がビュンビュン飛んでくるのも面白いのですが、この映画の心の臓はその迫力ある映像の裏側に隠されています。

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【無人島246日目】Kodaline "All I Want" [CD]


kodaline-cover.jpg


The Kodaline

  • アーティスト: Kodaline
  • 出版社/メーカー:
  • 発売日: 2012/09/07
  • メディア: CD


246日目。明けましておめでとうございます。今年は平成25年、西暦2013年。昭和天皇が崩御されて四半世紀、東京ディズニーランドが開園して30周年、『ドラえもん』の初テレビ放映から40周年の年だそうです。はてさて、今年はどんな年になるんでしょう。個人的に昨年の2012年は、社会人になって20年目かつ、海外ぶらぶら放蕩暮らしをやめて日本に戻ってきてから10年を迎えた年でした。いろいろな意味で節目だったはずなのに、うっかりぼんやり過ごしてしまい、アニバーサリーイヤー的な活動をなにもせずに終わってしまいました。今年はそれを取り戻すべく、なにか新しいことに挑戦したり、体をたくさん動かす年にしたいと思っております。明日ありと思う心の仇桜、夜半に嵐の吹かぬものかはなのでございます。

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【無人島245日目】Taylor Swift "Safe & Sound" [CD]

Hunger Games: Songs From District 12 & Beyond

Hunger Games: Songs From District 12 & Beyond

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Republic
  • 発売日: 2012/03/20
  • メディア: CD

245日目。近年、テイラー・スウィフトちゃんという可愛らしいカントリー・シンガーが人気ですな。弱冠22歳ながら、歌も上手で、ルックスも美麗、先日『フォーブス』誌が発表した今年の「30歳未満で最も稼いだセレブ」リストで1位(約45億2,000万円ですって!)を獲得というスーパーガール。彼女が綴るリリックは、自分の経験をもとにした等身大の女の子の心情を切り取ったもので、そのあたりもアメリカのティーンの女子のハートをがっちり掴んだ理由でしょう。いやはや、自分の歳の半分くらいの女の子かと思うと、いろんな意味でため息が出ちゃうのです。ふぅ。よんじゅうごおくかぁ。ふぅ。よんじゅうごおくねぇ。ふぅ。

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【無人島244日目】Phillip Phillips "The World From The Side Of The Moon" [CD]

World from the Side of the Moon

World from the Side of the Moon

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Interscope Records
  • 発売日: 2012/11/19
  • メディア: CD

244日目。お気づきの方もいらっしゃるかと思いますが、このブログのデザインを変更してみました。装飾を排除し、かなりアッサリスッキリしてみましたがいかがでしょう? また、このブログの前身である「以前の無人島」にあった記事も、過去アーカイブとしてすべて移行しました(こちらから辿れます)。思えば「以前の無人島」のスタートが2005年11月末でしたから、来月でかれこれ8年目に突入の無人島暮らしになります。8年! ハチだけに!? ってことで、ブログスキンもお色直し。チンタラ更新しているので、100冊も1000枚も当分達成しそうもありませんが、今後とも末永くお付き合いいただければ幸いでございます。

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【無人島243日目】Glen Hansard "Rhythm and Repose" [CD]

Rhythm & Repose

Rhythm & Repose

  • アーティスト: Glen Hansard
  • 出版社/メーカー: Anti
  • 発売日: 2012/06/19
  • メディア: CD

243日目。ふと見上げると街路樹にイルミネーションが飾られていたりして、もう今年もそんな時期なのかと、年々短くなっていく1年にうっすらと恐怖を感じる季節となりました。みなさまはいかがお過ごしでしょうか。今年5月の更新を最後に、このブログをうっかりすっかりほったらかしにしておりましたが、ボクは元気です。この数ヶ月間、何をしとったのかと言うと、久々に海外旅行をしたり、懲りずにDJに挑戦したり、おしゃれカフェのお手伝いをしたり、友達と海で酒を鯨飲したりと、四十路の夏をエンジョイしておりました。最近このブログを読んでくださっている方々から「全然更新してないよね!」という全く以てザッツイットなご指摘をいただき、はたと我に返った次第です。遅くなりましたが、ただいま、無人島。

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【無人島242日目】ブレッド&バター "あの頃のまま" [CD]

ゴールデン☆ベスト ブレッド&バター

ゴールデン☆ベスト ブレッド&バター

  • アーティスト: MANNA,岩沢幸矢,売野雅勇,岩沢二弓,スティーヴィー・ワンダー,呉田軽穂,石川あゆ子,山上路夫,David Gates,安井かずみ
  • 出版社/メーカー: BMG JAPAN
  • 発売日: 2005/04/20
  • メディア: CD

242日目。先週末、中学校時代の同窓会に参加してまいりました。ボクは小中併設の学校に通っていたので、中学時代の友人はそのまま、幼少時からの竹馬の友になるワケなのですが、5〜6歳の頃から見覚えのある顔が、30年近い時を隔て、突然四十路過ぎの中年になって現れるというのは、ちょっとしたホラーですな。目の前に現れた見知らぬおっさんと、記憶の中の愛らしい面影との「神経衰弱」は、まるで恐いもの見たさのお化け屋敷のようでした(←ひどい)。そしてなにより「あんなにスマートで色白で優しそうな男の子だったのに」と、女子同級生にため息混じりに嘆かれながらも、一体全体どこがどう変わったのか、全く気付いていない自分自身がなによりもホラーなのでした。きゃー。

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【無人島241日目】畠山美由紀 "わが美しき故郷よ" [CD]

わが美しき故郷よ

わが美しき故郷よ

  • アーティスト: 畠山美由紀
  • 出版社/メーカー: Rambling Records
  • 発売日: 2011/12/07
  • メディア: CD


241日目。あまりにも衝撃的な出来事だったので、まだ半年くらいしか経っていないような気がするのですが、今週末で東北地方太平洋沖地震から丸1年です。実際に被災され、家族も住む場所も奪われてしまった方々のことを考えれば、この1年ぬくぬくと生きてきたボクなんかがあの震災を語るのは、失礼にあたるやも知れません。1年前、ただの傍観者でしかなかったボクは、テレビやネットで流れる映像を見ながら、ただ呆然とするばかりでした。そして1年経った今、ボクは相変わらず傍観者で、相変わらず呆然としたままなのです。


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